久しぶりに実績コンプリートするくらい楽しめました。
Quest版をプレイしましたが、VRである必要性は全く感じませんでした
ゲーム内のヒント機能や外部の攻略サイトは未使用で、実績コンプまで17時間30分でした。(実績を集めながら進めたので、クリア時間も同じ)
パズルゲームとしての難易度は低め、収集要素であるGOLDY回収を含めてもそこまで高くありません。
ずっとパズル一辺倒ではなく、途中からアクションやRTSの要素も加わるため、飽きずに最後までプレイすることができました。
歯ごたえのあるパズルが解きたい方は、手加減無しのユーザー作成ステージで満足することができます。
パズル好きの方にも、そこまで得意じゃない方も楽しめるゲームデザインとなっており、高評価も納得のゲームです。
記事内にネタバレ、ヒントとなる表現が含まれます。
プレイ中、プレイ予定の方はご注意ください。
HUMANITY
tha ltd., Enhance
\ 体験版あり /
\VRで楽しめる♪/
\ゲームカタログ対象/
【概要】HUMANITYはパズルだけじゃない
トレイラーを見ると「指示を置いて人類を導くアクションパズルゲーム」のように見えますが、アクション要素が強いステージも多く、純粋にパズルだけを期待するとアクションステージが面倒に感じるでしょう。
純粋なパズルは序盤に集まっており、後になるほどアクション要素が強いステージが多くなります。
ステージの種類例
- 事前に指示を置いて人類の移動を見守るパズルステージ
- 人類を直接引き連れて移動させるアクションステージ
- 人類の移動にあわせて指示を切り替えて導くアクションパズルのステージ
- 指示を出して敵人類(Others)の侵攻を迎え撃ちつつゴールを目指すRTSステージ
- 銃を持った人類引き連れて敵人類(Others)やマシンと戦うシューティングステージ
銃を持った人類を引き連れて、ボスの攻撃を避けつつ走り回るボスステージ
とはいえ「どの順番で人類を導くか?」「どの順番でブロックを動かすか?」というパズル要素はほぼ全てのステージにあるので、パズルゲームがベースになっている点は間違いありません。
加えてGOLDYと呼ばれるステージ上に用意された金色人間を回収するやり込み要素もあり、これも全てクリアするならパズルの難易度はまた1つ上昇します。
もしSTORYモードで遊び足りなければ、「PLAY STAGES」モードで世界中のユーザーが作成したステージをプレイすることができます。
パズル情報には、タグ情報やステージのクリア率などが記載されており、プレイする前から「どの要素が強いステージか?」や「難易度」が何となく分かるようになっています。
ユーザーステージは数百以上あり、飽きるまでHUMANITYを楽しむことができます。
タグや難しさで絞り込んで好みのステージを探そう!
HUMANITYの良かった点
HUMANITYの良かった点
ゲームジャンルの幅が広い
序盤はPV通りの指示を置いて人類を導くパズルゲームでした。
しかし中盤の敵人類(Others)との争いステージで「HIT(近接武器)」と「SHOOT(遠距離武器)」を持たせる指示が登場してからは、武器相性と配置、人数比を考える必要がでてきて、RTSの要素が強くなります。
終盤になると「FOLLOW(人類を直接引き連れる)」指示が登場し、パズル要素のないアクション・シューティングだけのステージも登場します。
このゲーム性の変化がゲームを飽きずに続けられるスパイスになっており、HUMANITYの大きな魅力となっています。
また「ゲームジャンルの幅の広さ」はユーザー作成ステージで活用されており、パズル・アクション・RTSそれぞれに特化したステージも多数公開されています。
ユーザー作成のRTS特化ステージ
STORYモードの難易度はそこまで高くないことから、「STORYはユーザー作成ステージを遊ぶためのチュートリアル」といっても過言ではないかもしれません。
STORYのステージは1時間あればだいたい解けましたが、ユーザー作成は1時間考えてようやく攻略の糸口が掴めるようなステージも多い……
ゴリ押しでも解けるパズル
HUMANITYのベースはアクションパズルですが、STORYのパズル要素のあるステージに限って言えば、実はアクション要素はほとんどなく攻略できます。
システム的に「進行しながら指示が置ける」だけで、「先に必要な指示を全て置いてリトライ(KEEP ITEM RETRY)」でほとんどのステージは攻略できます。
ゲーム内部でも「KEEP ITEM RETRY を使ってクリアしたか?」が分けて記録されています。
分けて記録されていることが気付いてからは、極力使わないようにクリア
しかし「アクション要素」や「人類の動きが僅かにランダム」であることを活かして、ゴリ押しで攻略することもできます。
人によってはマイナス面かもしれませんが、私は「解法に幅がある」と考え良い点と評価しました。
ブランチ(分岐)指示に接触したGOLDYの行き先がランダム?なのは正攻法でも一緒なので、ランダム要素はどこかに入ってきます
ただしゴリ攻略は安定性がないことが多く、プレイしていてイライラすることが多いです。
ゴリ押している時点でどこか間違えていることがほとんどなので、別解を探すことをオススメします。
唯一ゴリ押しで解いたままになっているステージ、正答ルートが分からん…
自作ステージの作成/共有ができる
概要でも触れましたが、ユーザー作成したステージをプレイすることもできます。
STORYでは使わなかったテクニックや、STORYにはなかった広大なステージもあり、HUMANITYのゲーム性を思う存分堪能することができます。
またパズルステージばかりでなく、何百人も引き連れて見下ろしシューティングを楽しむステージや、勝手にクリアする眺めるだけのネタステージなど、息抜きに楽しめるステージもあります。
「STAGE CREATOR」モードでは自由にステージを作ることもできるので、ステージ製作者として楽しめることもHUMANITYの魅力の1つでしょう。
ステージ作成はQuest版でも2D表示
HUMANITYの気になった点
HUMANITYの気になった点
早送りが遅い・やり直しが面倒
HUMANITY最大の不満点。
「指示を置く」というシステム性質上、所定の位置まで人類が歩いてくるのを待つ必要があります。
早送り機能で2倍速程度にはできますが、それでも5秒・10秒待つ必要ある場面が非常に多くでてきます。
簡単な序盤ほど「ただ待つ」場面が多くなりがちで退屈
「1手戻す」操作も無いため、1手の誤りのためにステージ初めからやり直して早送りで30秒近く待つ場面もあり、ゲームのテンポが非常に悪くなっています。
GOLDYのゴールを待つ必要がある
回収要素のGOLDYは、ステージクリア条件を満たした後もゴールを目指して移動していることがよくあります。
GOLDYがゴールする前にうっかりSTAGE CLEAR画面を進めてしまうと、GOLDYのゴールが無かったことにされてしまい、GOLDY回収のために攻略法が分かり切ったステージをもう一度やり直す必要があります。
早送りの遅さが、ここにも影響しています
ステージはクリアしたが、MOVING中のGOLDYを待つ場面
アクション要素も強いステージではこの失敗が手痛く、15分でクリアしたステージのやり直しに10分かけたステージもありました。
GOLDYは収集要素のため無視してもよい点ではありますが、この点は不便しかないため、システム的に結果が確定しているならば「時間のスキップ」機能がほしかったです。
同じことをしても結果が変わることがある
「人類の初期配置」や、「動きの流れ」にはランダム要素があり、ステージをやり直すたびに多少変動します。
STORYモードのステージは余裕を持って作られているため、正答の配置ができていれば、少しの変動で失敗となることは基本ありません。
RTS要素強いステージで人類の配置調整が厳密にできないため、位置ズレで結果が変わること(敵人類を倒すまでの時間が少し延びる)はSTORYでもあります
ただユーザー作成ステージでは変動が考慮がされていないことが多く、「パズル要素しかないステージ」で「正答の配置」にしても「運が悪く失敗する」ことがあります。
ランダム要素のおかげでゴリ押し攻略も可能(解法に幅がある)と褒めたところではありますが、「パズル」という点から考えると、ユーザー作成ステージでは「初期配置」や「人類の流れ」を完全に固定できるようにしてほしかったです。
ランダム性を利用したおみくじステージ
HUMANITYはパズルの枠を超えた良作ゲーム
序盤のパズルだけだったころは、『レミングス』(SFC)×『チューチューロケット』(GBA)といった印象で、高評価が不思議なゲームでした。
中盤で「HIT」と「SHOOT」が加わってからは、ゲーム性が一気に膨らみ、終盤の「FOLLOW」で直接人類を連れまわせるようになってからは「今、なんのゲームやってんだっけ?」と序盤とのゲーム性の差に風邪をひくかと思いました。
ヒント機能が用意されていることもあり、本編のパズルゲームとしての難易度は低めで、誰でもほどよく楽しめる良作だと思いました。
ここまでであれば最近は珍しくもないパズルゲームですが、HUMANITYを高評価たらしめるのは、幅広いゲーム性を活かせるユーザー作成ステージです。
ユーザー作成ステージで、パズル・アクション・RTS、この3ジャンル内のゲームであれば、小規模なものであれば自由に作成できてしまいます。
難易度低めで入口は広く、でもやり込みたい人でも満足できるシステム。
強烈なインパクトがあるゲームではありませんでしたが、いくつかのゲームを上手く混ぜて調整した、高評価も納得のゲームでした。
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