「コントロールのできない変化について、我々どう対応すればよいか?」を説いたベストセラー作品、『チーズはどこへ行った?』の続編です。
本作では、動き出すためのパワーの源になる「信念(信じる力)」について書かれています。
生活の中で、つい習慣的に無意識に考えていること、行っていることはありませんか?
信念には、「自分を縛る信念」と「自分を向上させる信念」があります。
自分の信念を見直すことで、「自分を縛る信念」は改善や破棄し、「自分を向上させる信念」を増やしましょう!
私が本作を読んで気付いた、「無意識に行っていたしょーもない信念」についても書いています。
人のふり見て 我がふり直せ、あなたが自分の信念を見つける参考にしてください!
この物語が示すもの
この物語は、前作で変化についていけなかった「ヘム」という小人が、自分の信念に悩みながらもう一度動き出す物語です。
ここでいう「信念」とは、自分が真実だと信じる考えを指しています。
あなたにも次のような考えはありませんか?
- お金を稼ぐには、とにかく動かなければならない
- 30代で結婚できなかったので、もう一生結婚できない
- 周りがどんどん成功していく中、自分だけが取り残されている
信念の力は強大で、ときには「力強い心の支え」となりますが、ときには「動きを制限する強力な呪縛」となります。
自分がどのような信念を持っているか気づき、その力を最大限に活かせるようになりましょう。
「迷路の外には何がある?」の内容(あらすじ)
気づかない変化
前作でただ一人チーズがあった場所に残ったヘムでしたが、空腹に耐えかね、ようやく迷路に出てチーズを探し始めます。
薄暗く危なそうな道は避け、できる範囲でチーズを探しますが見つかりません。
そんなとき、ヘムは新しい小人「ホープ」と出会います。
ホープはヘムの空腹を知り、持っていたリンゴを差し出します。
しかしヘムは「僕が食べるのはチーズだけだ」と一度は断ってしまいます。
翌朝、空腹の限界をむかえたヘムは、恐る恐るリンゴを口にします。
今まで食べたことのない味にヘムは感動し、あっという間にリンゴを食べきってしまいます。
ホープと話をすると、ホープもヘムと同じで、大事にしていたリンゴが突然なくなったので迷路に探しに出たとのことでした。
二人は一緒に行動することにします。
信念の種類と力
ある日ヘムは、チーズを探しに先に迷路へ出て行った友人「ホー」の夢を見ました。
そして、ホーと一緒に迷路に出て行かなかった自分を責めます。
あの時は、『自分が正しくて、ホーが間違っている』と信じていました。
今となっては、ホーが正しかったと感じています。
ヘムは「自分を縛る信念」があることに気が付きました。
そして自分の信念について、初めて考えました。
「信念について考える」こと自体が、初めてのことでした。
ヘムにとって信念とは『そうあるもの』であり、信念を変えることは「自分が自分でなくなること」だったのです。
信念について考えたとき、思い浮かんだのは「初めてリンゴを見たときのこと」です。
「自分が食べるのはチーズだけ」と思っていましたが、自分はリンゴを食べたし、リンゴを食べたことによりチーズ以外の食べ物があることを知りました。
空腹に追い込まれてのことでしたが、リンゴを食べることを決めたのは自分です。
ヘムは「信念は変えることも、自由に選ぶことができる」ことに気が付きました。
そして「信念は自由に選べる」と考え付いたとき、全身に力がみなぎってくることを感じました。
新しい発見に心が躍る気分でした。
ヘムは「自分を縛る信念」があることと同様に、「自分を向上させる信念」があることにも気が付きました。
「信じる」ことが力になる。根拠はなくてもいい。
ヘムとホープは、迷路で食料を探しを続けます。
チーズやリンゴのかけらは見つかりますが、満足する量の食料は見つかりません。
探せる場所は全て探しつくし、これ以上の探索は「不可能」だと感じ始めました。
しかしヘムは以前とは違い、考えることを止めません。
今のやり方では「不可能」なだけであり、別のやり方が考え付けば「まだ道はある」と信じています。
そして、一つの考えが浮かびます。
『迷路の外にはなにがある?』
考えたものの、迷路の中しか知らないヘムは、「迷路の外がどうなっているか」想像することができません。
外の想像はできませんでしたが、「迷路の外には素晴らしいものがある」ことを信じることにしました。
まず信じなければ、「不可能」にとらわれて動けなくなってしまいそうだったからです。
新しいフィールドで、新しいなにかを探そう
ヘムとホープは、以前探索して「行き止まり」だった袋小路に見落としが無かったか、もう一度細かく探索します。
すると、どこかから冷気が流れてきていることに気が付きます。
冷気の元を探すと、小人なら通れそうなすき間がありました。
すき間を通り抜けると、そこには見たことのない景色が広がっていました。
どこまでも草原が広がり、空は青く、温かい光がさしていました。
迷路から出たヘムは、ここ数日で気が付いたことを要約して書き出します。
出典:「迷路の外には何がある?」より
- あなたの信念に気づこう。
- あなたが考えたことすべてを信じてはいけない。
- 役に立たないことは捨て去ろう。
- 迷路の外に目を向けよう。
- 新しい信念を得よう。
- あなたが信じることに限界はない。
「ヘム! ヘム!」と呼ぶ声が聞こえます。
そこには、先に出て行ったホーがいました。
ヘムはホーにホープを紹介します。
そしてヘム・ホープ・ホーの3人は、新しい食料を探しに出かけました。
固執した思い込みは、意外とたくさんある(自分語り)
前回と同じく、後半はこの物語を受けて私の経験を語ります。
本書では『自分が真実だと信じる考え』を「信念」と表現していましたが、やや大げさですし定義的に問題なさそうなので、以降は「思い込み」と表記します。
ヘムが極限状態になって初めて気づいたように、信念の力を使う初めにある「あなたの信念(思い込み)に気づこう。」のハードルはあまりに高いです。
私は偶然、最近環境が大きく変わったので、本書を読んでいろいろ気づくところがありました。
しかし、働いていたころにこの本を読んでいたら、「ふーん当たり前じゃん」で何も得られなかったと思います。
少しでもあなたが自分の思い込みに気づけるように、私が本書を読んで気づいた「無意識に持っていた思い込み」について書きます。
「働くこと」と「収入を得ること」と「会社で働くこと」とは全部違う
『ブログで食べていきたい』と思い、「実際にアドセンスでの収益が発生して」思い至った考えです。
自営業や副業で稼いでいる方からすると、当たり前のことかもしれませんね。
でも会社勤めをしていたころ、私の中でこの3つはイコールでした。
もちろん、言葉の意味としては全くイコールではないことは知っていました。
しかし初めに退職・転職を考えていたころ、あるいは今でも「不安にかられたとき」は同一に考えてしまうことがあります。
それだけ、日本では「労働=会社勤め」の思い込みが強いことを実感します。
そのせいで「ブログで食べていこうと考えている」と親に伝えると、理由やプランも聞かれずただ猛反対されましたし、一種の呪いのようなものを感じます。(そのせいだけではないかもしれませんが…)
自営業を始め、会社に努めず働く人も大勢いらっしゃいますし、そういった方は働いたからといって必ずお賃金が得られるとは限らないですよね。
生活に溶け込んだ思い込み
最近の電気代高騰を受け、なんとか節約できないかと考えて気がついた、日常レベルの思い込みがたくさんあります。
例えば、次のようなものです。 ※我が家はオール電化なんです
- お風呂をわかすとシャワーよりお金がかかる
- シャワーは寝る前に入る
- 髪はシャワーに入ったときに洗う
- 朝型の人間なので、朝7時までに起きるのがいい
- 炊飯器でご飯を炊くときは、前日の夜に準備して朝炊けるようにしておく
疑問に思うことなく「そうするべき」と思い込んでいたことの例であり、これらの事がらが良い・悪いという話ではありません。
大事なのは、こういった思い込みのほとんどは「子どものころからの習慣」や「会社勤めでの時間の都合上そうなっていただけ」に過ぎないということです。
思い込みに気づいたことで、これが役に立たない思い込みかどうかを検証することができました。
- お風呂をわかすとシャワーよりお金がかかる
- 冬場はついシャワーを出しっぱにするので、お風呂1回分以上のお湯を消費していた。
- シャワーは寝る前に入る
- 試しに朝シャワーしたけど、寝るとき気持ち悪かった。やっぱり寝る前がいい。
- 髪はシャワーのときに洗う
- 髪は服着たまま洗面所で洗えば、寒くないし節電・節水になる。
- 朝型の人間なので、朝7時までに起きるのがいい
- 時間を決めると、前日が遅かったときに寝不足になり、眠気で日中を無駄にする。何時に起きるではなく、自然に起きるまで寝よう。
- 炊飯器でご飯を炊くときは、前日の夜に準備して朝炊けるようにしておく
- 好きなときに炊けばいいじゃん。
「シャワーの時間」や「炊飯器の時間」などは、『何を当たり前のことを書いてんだコイツ』と思われたかもしれません。
でも電気代高騰というきっかけがなければ、私はその「当たり前」に気づくことができませんでした。
あなたの生活はどうでしょう。
こういった「無意識」に当たり前だと思い込んでいる生活習慣が、少し変更すれば「もっと良い生活がができるようになる」生活習慣が隠れてはいませんか?
この記事がその「きっかけ」になれれば嬉しいです。
最後に:信念の力を最大限に活かすには『自分のふり見直して、我がふり直せ』
『迷路の外には何がある?』の内容と、「無意識にある思い込み」についてご紹介しました!
「ラムネを薬と思って飲めば効果がある」というプラシーボ効果もありますし、思い込みの力というのは強力です。
考え一つで、良くも悪くも身体に影響が出てしまいます。(人の体って不思議ですね)
何度か書いていますが、まず「自分がどんな思い込みを持っているか?」に気づかなければなりません。
思い込みの発見に慣れない内は『人のふり見て 我がふり直せ』で、自分の強みを最大限に行けせる思い込みを集めましょう。
慣れてきたら、『自分のふり見直して 我がふり直せ』ができるようになりましょう!
私もまだできませんが、「できる!」と信じて一緒に頑張りましょう!
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