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分かりやすい文章の書き方は、この1冊で丸わかり!【書籍:20歳の自分に受けさせたい文章講義】

2022年12月4日

Writter: むねりょ

 

対面コミュニケーションは苦手なので、文字でのコミュニケーションに活路を見い出し、日本語の奥深さにハマる。制限がある中「工夫して問題を解決をする」のが好きで、その過程で見つけた役立つ知識を発信します。VRは最新技術にも触れ合えるし、コミュ症でも世界中の人と会える最高の技術です!皆さんとVRで会えることを楽しみにしています!(でもコミュ症なので、一緒にVRゲームとかから始めましょうね)

職場では社内外向けの機器使用マニュアルを作成し、後輩の後援会の発表原稿の添削をしてきた私には、文章に並々ならぬこだわりがあります。

今回紹介するこの本には、私も常々感じていた「分かりやすい文章ってどんな文章?」について、見事に説明してくれていました。

本書で解決する疑問

  • 文章ってそもそも何?
  • リズムの悪い文章って?
  • 文章はどう構成すればいい?
  • 惹き付ける文章の条件って?
  • 文章の見直しってどうしたらいいの?

本書には文章に対する「論理的アプローチ」の方法がちりばめられています。

これは「読みやすい文章=論理的に破綻のない文章」と定義づけている為です。

本のタイトルは「20歳の自分に受けさせたい」となっていますが、「遅くとも高校生のうちに読ませるべき」だと感じました。

この本の内容を知っていれば、学校入試の小論文や、大学生の卒業論文、ビジネスメールや報告書が今より上手く書けるようになるでしょう。

  

本書の内容を私の視点で簡単にまとめましたので、

  • 文章が苦手、どう書けばいいか分からない
  • 「文章の書き方のコツ」はおさえてるはずなのに、なぜか文章がうまくならない.....

そう悩んでいる人は、ぜひ本書を手に取ってみてください!

文章ってそもそも何?

 今回、ぼくは本書のなかで”文章の授業”に挑戦したいと思う。これまで自分がライターとして蓄積してきた「話し言葉から書き言葉へ」のノウハウを、余すところなく伝える現場からの授業だ

20歳の自分に受けさせたい文章講義 より

文章を書くことは「話し言葉を書き言葉に変換する作業」と、本書では説いています。

「変換」とあるように、話し言葉をそのまま文字に書き起こしても、リズムの悪い読みづらい文章になってしまいます。

    

また、本書では「”書く技術”を身につけることは、そのまま”考える技術”を身につけることにつながる」とも説いています。

人は言葉を使わずに何かを考えることはできません。
文章が上手くなり論理的に破綻のない文章が出来るようになると、物事をさらに1段深く考えられるようになります。

  

リズムの悪い文章って?

書いてあることは間違っていないし、いいことも書いてある。けれどもどうにも読みにくい。
 (中略)引っ掛かっているのは、内容に問題があるからではない。その書かれ方、論の進め方、もっと言えば支離滅裂さに引っかかっているのである。

20歳の自分に受けさせたい文章講義 より

リズムの悪い文章とは「読みにくい文章」のことであると、本書では説いています。 

リズムの悪い文章の例として、以下のような文を作ってみました。

朝食を食べることで、睡眠中に消費したエネルギーを補給することが出来る。ダイエットには運動だけでなく、バランスの良い食事も必要だ。痩せることで、生活の質は向上する。朝食をしっかり取って、1日を気持ちよくスタートしよう。

  

一文、一文で述べている内容に大きな間違いはありません。

しかし、1つめの文目と2つめの文に注目してみると、「消費したエネルギー ⇔ ダイエット」「エネルギー補給 ⇔ バランスの良い食事」と何となく関連性のありそうな単語が並んではいるものの、文章としての繋がりが存在しません。

続きの文になっているにも関わらず、文が変わるごと「文の主題」が変わっている為、引っ掛かりを感じるのです。

文と文の繋がりは、「2つの文の間に入れることの出来る接続詞」を考えると分かります。

「そして」「しかし」「つまり」……どれが入っても、どこかしっくりこない文章になります。
ここに入る接続詞は「ところで」「さて」といった、話を転換させるものしかありません。
これは2つめの文と3つめの文、3つめの文と4つめの文も同様です。

文と文の間に入る接続詞を意識することで、「論理破綻がしにくくなる」と本書では説明しています。

  

文章はどう構成すればいい?

 自分の文章のなかに”主張” ”理由” ”事実”の3つがあるか、そしてその3つはしっかりと連動しているか、いつも意識するようにしよう。

20歳の自分に受けさせたい文章講義 より

全ての文章には筆者の主張が必要であり、その”主張”が”理由”と”事実”に裏打ちされたとき、その文章は「論理的」だと言えると、本書では説いています。

そしてそれらを入れ込む文章構成の方法として、映画の作成になぞらえ「起承結」、あるいは「序論・本論・結論」での展開を紹介しています。

  

「起承転結」ではなく「起承結」である理由は、読者は常に「読まない」という選択肢を持っているからです。
起承転結では導入部分が長くなり、話の本筋に入るまでに離脱されてしまうかもしれません。

そこで話のメインをさっさと持ってくるよう、「起承結」を推奨しているというわけです。

  

惹き付ける文章の条件って?

  われわれは「正しい」だけでは動けないのだ。頭で「正しい意見だ」と理解できても、肝心の”心”が動かないのである。
 一般論ばかりを述べるばかりの文章が心に響かない理由は、ここにある。

20歳の自分に受けさせたい文章講義 より

あらゆる文章の先にはそれを読む”読者”が存在し、必要なのは読者の隣に立つことではなく、「読者と同じ椅子に座ること」だと、本書では説いています。

文章を書くにあたり「読者の立場に立って書け」はよく言われる話ですが、ペットを飼ったことのない人がペットを飼った立場を想像するには限界がありますし、50代の人が10代の気持ちを想像するにも限界があります。

結局、筆者が文章を送る対象として想定できる相手は、以下の2パターンしかありません。

  • 特定の ”あの人”
  • 過去の自分(と同じ状況になっている人)

  

こうして伝える相手が明確にされた文章は「伝えたい!」という思いが強くなり、例え技術的に多少の難があっても読者に届く文章になります。

  

文章の見直しってどうしたらいいの?

 苦労して撮影したカットに、身を削るような思いでハサミを入れていく。1秒単位の無駄を排除していく。その結果、ようやく1本の映画ができあがる。
 (中略)そして文章を書く上においても「なぜここにこの一文が入るのか」、あるいは「なぜここにこの一文が入らないのか」をしっかり説明できる自分であらねばならない、と思うようになった。
 というのも、面白くない文章とは、なにより冗長なのだ。

20歳の自分に受けさせたい文章講義 より

作り上げた文章を見直し、より良い文章に再編集すること「推敲(すいこう)」と言います。
この推敲のことを「誤字脱字のチェック作業」と考えている人がいますが、そんな単純な作業ではありません。

不足していれば書き足し、不要な文章は削除する。
それが一文単位のことがあれば、時には章単位で追加や削除を行うこともあります。

何を追加し、何を削除するかの判断基準は、「その文章を読んで映像が浮かんでくるか?」だと、本書では説いています。

  

「とても気持ちのいい温泉でした」「ステーキがおいしかったです」とだけ書かれても、その温泉やステーキの映像は浮かんできません。

温泉の広さは? 色は? 肌触りは? 周辺の景色はどうだった? 周りに客はいた?
ステーキはどんな皿で出てきた? 付け合わせに何があった? どんな匂いがしていた? どんな味だった?

ここまで書いて、初めて映像が浮かんで浮かんできます。
この映像が浮かんでくる文章にする為に、推敲を行うのです。

  

推敲を行う一番良い方法は、誰かに読んでもらい、率直な感想を聞かせてもらうことです。
この時に指摘を受けたとしても、その場で説明して終わらせてはいけません。

説明しなければならないということは、それだけ文章に不足があるということです。
読んでもらったこと、指摘をいただいたことに感謝し、文章の追加・削除を行い説明をするです。

もし、読んでもらう相手がいなければ、「書き上げた直後の自分」、「明日の自分」、「1週間後の自分」に読ませましょう。
時間が経つほど他人の視点に近づき、文章に対する印象は変わります。

そうして少しずつ映像の浮かんでくる文章に近づければ良いのです。

  

「20歳の自分に受けさせたい文章講義」紹介する記事を書いて

 驚きや感動だけが読書の醍醐味だと思ったら大きな間違いだ、斬新でであえあれば面白い文章になると思ったら、とんだ思い違いだ。
 頷き(そうそう)やメモ(なるほど)も、読書に書かせない醍醐味であり、文章を構成する大切な要素なのである。

20歳の自分に受けさせたい文章講義 より

この本を紹介する記事を書くにあたり、まるっと2回、書き直しました。

始めに書いた記事は、完全にただの感想文で「誰が読むんだよ…」状態、
2度目に書いた記事は、読者目線を意識はしていたものの、途中で書き直しをやり過ぎて何が言いたいのか分からない文章に…。

どうでしょう? 2度の書き直しを経て、「あなたがこの本を読んでいるところが浮かんでくる文章」になっていたでしょうか?

もしこの紹介記事を読んで、少しでも「私も読んでみたい」というになっていれば嬉しいです。

  

そして本書は、「この本を読み終えたらとにかく書こう。書くことで、読む人の心を動かそう。」で締めくくられています。

もしあなたもこの本を読んだなら、ぜひあなたの視点でこの本を紹介する文章を書いて、私に教えてください。

同じ本を読んだ者同士、面白かったところ、共感したところ、本と意見が違うところについて語り合いたいです。