同じくコミュ症な人が見てくれると思うので、私のコミュ症レベルを初めに書いておきます。
全く喋れないわけではないので、軽度のコミュ症だと思います。
- いわゆる「雑談」が苦手
- あいさつだけなら自分からできる
- 話しかけられると冷や汗が出てくる
- もちろん自分からは話しかけられない
- 雑談でなければ少しは話せる(人狼ゲームで役割がある…など)
- 文字コミュニケーションは、気分次第でば自分からでもイケる(Twitterのリプライなど)
VRChatをプレイすると友だちができるかと思い、いろいろなワールドに行きましたが全然ダメでした。
適当に回っても日本人なんかいない、日本人向けの初心者ワールドに行けば話しかけられることもありますが、自分がすぐ逃げ出してしまう。
一時はすぐにVRChatを起動しなくなりました。
状況が変わったのは、仕事を辞めて時間ができてから。
生活リズムを整えるために、毎朝の7時30分から開催されてる『questラジオ体操部』というグループに参加することを決めてからです。
ほぼ毎日参加するようになって半年以上経ちましたが、未だに友だちはできていません。
それでも『questラジオ体操部』に参加して良かったと思っています。
コミュ症がソーシャルVRのコミュニティに参加するべき理由についてお話しします。
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コミュ症がVRChatのコミュニティに参加するべき理由
友だちを作りたくてVRChatを初めて、声をかけることができない・かけられてもうまくコミュニケーションが続けられないコミュ症具合に絶望した、私のような人も多いかと思います。
そんな人こそ、友だち作りの一歩手前の段階としてコミュニティに所属することから始めるべきです。
VRChatには『グループ』というコミュニティ単位がありますが、グループが存在していないコミュニティも存在するため、本記事ではグループも含んで「コミュニティに所属」としています
学生時代には友だちが作れたのに「なぜ大人になって友だちが作れないか」を考えたときに、『questラジオ体操部』に参加して感じた、私自身の「心のバリア」が緩んだことが思い当たりました。
医学的なコミュ障の原因については分かりませんが、自分自身や知り合いの自称コミュ症の行動を考えると、原因に心当たりがいくつかあります。
『questラジオ体操部』に毎日参加した結果、よく参加している方に対して仲間意識を持つようになりました。
これは全く話をしたことがない、ただ姿を見かけるだけの相手に対しても持っています。
個人的には、言葉を発しない人は「あの人もコミュニケーション苦手なのかな…」とむしろ仲間意識が強いです
「コミュニティに所属している」と思えると、コミュニケーションのハードルが下がる
仲間意識が芽生えると「何歳くらいの方なのか」・「どんな仕事をしている方なのか」・「どの辺に住んでいる方なのか」が自然と気になるようになりました。
だからと言って話しかけられるわけではないのがコミュ症たるところなのですが、興味を持った相手には明らかに信頼度上がっています。
【他人に興味を持てない】・【他人を信じられない】といった理由からコミュニケーションが取れない方は、コミュニティに参加を続けることで改善するかもしれません。
明確な友だちはできていませんが、『Questラジオ体操部』に行けば「私の話を聞いてくれる人がいる」(多分)と思えることが、心の支えとして非常に大きいです。
私が『Questラジオ体操部』に参加した理由は「生活リズムを作るため」であり、「あわよくば友だちも作りたい」と思っていましたが、今では友だちを作ることにはあまりこだわらなくなりました。
私は友だち作りを目指さなくなりましたが、それでもやはり「VRChatで友だちを作りたい」というコミュ症の方は多いでしょう。
「友だち」を作ろうと思うと、やはりある程度は積極的に話しかける必要があると思います。
一つのコミュニティに参加を続けると、参加している方の人柄が分かるようになってくるので、声をかけるハードルはかなり下がりますよ!(低いとは言わない)
VRChat内だとコミュニケーションがリアルタイムになるので、SNSで仲を深めるのもいいです!(私もSNSで話せた人とVRChatで少しお話しました)
VRChatはイベントや話題性のあるワールドも多いので、そういったところに誘ったり、誰かが行くときにしれっと付いて行ったりしましょう!
VRChatにあるコミュニケーション上のメリット
VRChatにはコミュ症には嬉しい、大きなコミュニケーションのメリットが3つ存在します。
- 居るだけで存在が認識される
⇒ 単純接触効果が発生する - 名前がいつでも確認できる
⇒ 「突然呼ばれたとき」や「相手を呼ぶとき」に困らない - ボイスチャットにこだわる必要は無い
⇒ ボイスチェンジャーやテキストチャットも使える
順番に解説します。
居るだけで存在が認識される
コミュ症としてはVRChat……というか、ソーシャルVRでの最大のメリットです。
MMORPGなどアバター(キャラクター)を通してコミュニケーションを行うものであれば、画面上に表示されるのため「そりゃ居るのは分かるだろ」と思うかもしれません。
ただソーシャルVRでは、「居る」ことの存在感が段違いなのです。
ソーシャルVRでは、リアルな1人称視点で臨場感をもって仮想世界を体験することができます。
その臨場感は「パーソナルスペースの設定」(圧迫感を避けるために近すぎるアバターを見えなくする機能)が存在するほどです。
臨場感が高まった結果、仮想空間上でも単純接触効果が発生しているように感じます。
単純接触効果とは
「単純接触効果」とは、特定の人やものに接する回数が増えるほど、その対象に対して好印象を持つようになる現象のこと。「ザイオンス効果」「ザイアンス効果」とも呼ばれます。
Weblio国語辞典より
「単純接触効果で友だちが出来ます!」なんて単純でハッピーな話を言いたいわけでありません。
ただ『questラジオ体操部』でよく出会う方々に対して、私自身の「心のバリア」が緩んだと感じることがよくあります。(3か月目~)
コミュ症としては、「心のバリア」が緩むのは大きな一歩です!
3ヶ月同じ活動をしている相手になって、ようやく少し他人に興味がわく程度のコミュ症です
相手の名前がいつでも確認できる
人の名前が覚えられないことが原因で、コミュにケーションが苦手になっている方に朗報です。
VRChatでは相手の名前が常に表示されています。
VRChatに限らず、ほとんどのソーシャルVRでは名前がいつでも確認できます
その為「いきなり声をかけられたけど、名前が分からなくて焦る」ということはありません。
逆に「声をかけてみたいけど、なんて呼ぶか困って声がかけられない」ということもありません。
なお名前が見えていても、読み方が分からないことがあります。
ただそういう方は「自分の名前が分かりづらい」とだいたい自覚されています。
それっぽい名前をお呼びすれば、ほとんどの方は正しい読み方を教えてくれますので、勇気をもって聞いてみるといいでしょう。
自分も分かりやすい名前を設定するか、名前のあとに()で読み方を付けてあげましょう
ボイスチャットにこだわる必要は無い
特にVRChatにはコミュニケーション手段が充実しています。
※外部ツールを利用することで可能(「ゆかりねっと」が有名)
地声でボイスチャットを行う方が多いですが、明らかに機械音声な方、全く声を出さない「無言勢」の方なども多くいます。
VRChatにはデスクトップモードがあり、デスクトップで行っている方は無言かつ棒立ちとなっていることが多いです。
そういった背景もあり、無言だったり動かなかったりでもあまり気にされません。
VRChat内のコミュニケーションにこだわる必要はなく、SNSでコミュニケーションを取るのもいいですね!
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コミュ症が参加しやすいコミュニティ
VRChatはユーザー主体で作り上げるソーシャルVRだけあって、数多くのコミュニティが存在しています。(以下一例)
コミュニティはVRChatイベントカレンダーやイベントポスター、各種SNSなどで見つけることができます
VRChatで友だちを作りたい人には、初心者向けワールド(JPチュートリアルワールドなど)や初心者向け集会(イベント名に「初心者」が付いているイベント)の参加がよくおすすめされます。
私もいくつかのワールドに行き、いくつかの集会に参加しましたが、いずれもコミュニケーションが必要になるところが多く(「友だちを作りたい方へ」と言われるくらいなので当然)、コミュ症としてはハードルが高いと感じました。
そこでコミュ症におすすめしたいのは「運動を行うコミュニティ」の参加です。
「運動を行うコミュニティ」は身体を動かすことがメインとなるため、ほとんどしゃべることなくコミュニティに参加できます。
コミュニティの参加が怖い方は、運動系ワールドのパブリックインスタンスに通うのもいいでしょう
体力に自信がなくて、運動コミュニティの参加は怖い方もいるかもしれません。
コミュニティによるところもありますが、基本的に運動強度(どれくらい運動をがんばるか)まで強制されることはありません。
ガチで運動に来ている人がいる一方、雑談を楽しむために参加しに来ている人も多くいらっしゃいます。
また初めて参加する方は、「勝手が分からずあまり動けないのは当たり前」です。
「見学だけ」でも「なんとなく周りに合わせて動く」でもいいので、気になる運動コミュニティがあれば、勇気をもって勢いで参加してみてほしいと思います。
コミュニティの参加方法
コミュニティに参加するには、大きく以下の2通りの方法があります。
- 【フレンド方式】主催者などコミュニティ関係者とフレンドになり、イベント時刻にフレンドにJoinする
- 【グループ方式】コミュニティのグループに参加し、イベント時刻にグループインスタンスにJoinする
どちらの方式に対応しているかはコミュニティによって異なりますので、参加したいコミュニティの告知やポスターを見て確認しましょう!
コミュニティ関係者を探す場合は、VRChatのWebページにログインして、指定のユーザー名を検索するといいでしょう!(VRChat内で検索してもOK)
フレンド申請はめちゃくちゃ緊張しますが、みんなそこまで気にしていません。
特にイベント関係者はフレンド申請を呼びかけているだけあって、すぐに承認してくれます。
と言いつつ、私もフレンド申請するまで3日悩みましたが…
VRラジオ体操のすすめ
最後に私も参加している『Questラジオ体操部』についてご紹介します!
いろいろある「ラジオ体操」コミュニティ
ソーシャルVRで「ラジオ体操」はメジャーなコミュニティです。
多くは朝早くに開催されていますが、夜に開催されているラジオ体操コミュニティもあるので、興味がある人は参加しやすいコミュニティに参加してみましょう!
- ↓ 【ソーシャルVR名】(開催時刻)イベント名 ↓
- 【VRChat】(毎朝6:00~)VRCラジオ体操部
- 【VRChat】(毎朝7:30~)questラジオ体操部
- 【VRChat】(毎朝8:00~)バーチャル沖縄
- 【Cluster】(土日9:00~)clusterラジオ体操部
- 【VRChat】(火, 木-土21:15~)VRCKemonoラジオ体操部
いずれも30分前後で終了する短いイベントです。
気になるイベントがあったら、Twitterでイベント名を検索してみましょう!(上記の情報が古く終了しているイベントもあるかもしれません)
『questラジオ体操部』の参加方法
『questラジオ体操部』は、グループインスタンスで開催されています。
以下の公式告知より『questラジオ体操部』のグループに参加し、イベント開催中(毎朝7:30~)にグループインスタンスにjoinしてください。
『questラジオ体操部』の流れ
毎朝7時30分ごろにグループインスタンスが立ち(=会場がオープン)、7時35分ごろから体操が始まります。
『questラジオ体操部』の運動メニューは、次の通りです。
会場では映像を見ながら体操をしますので、知らない体操があっても映像を参考に身体を動かしましょう!
全ての体操が終わったあと、一列に並んでアバターに対してスタンプ(が表示されるギミック)を押下します。
スタンプカードがあって「参加した証明」がどこかに残るわけではないので、参加できる日に気軽に参加しましょう!
インスタンスマスターが全員分のスタンプを押すパターンと、リレーするパターンがあります。
インスタンスマスターとは
ラジオ体操会場(インスタンス)の代表。
1つの会場に人が多くなると動作が重くなるので、20人を目安に会場(インスタンス)が増設されます。
会場を増設したときに、一番に会場に入った方が「インスタンスマスター」になります。
仲間を増やしてVRChatをもっと楽しく!
コミュニティに参加することで、コミュニティを通じて友だちを作ることができます。
VRChatでは毎日のように新しいワールドが公開され、Vketなどの大型イベントもよく開催されており、遊びに誘う口実には困りません。
また『questラジオ体操部』に参加されている方でいえば、複数のコミュニティに参加している方やイベントの主催者をしている方も多くいらっしゃいます。
1つコミュニティに参加することができれば、芋づる式に多くのコミュニティを知り参加することができるでしょう。
友だちが作れず、VRChatでボッチになって寂しい思いをしている方は、まずコミュニティに参加してみましょう!
もし入るコミュニティにお悩みならば、おいでませ『questラジオ体操部』!
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