ちょっと流行の記事タイトルを付けてみたかっただけなんです。
「『コレ』ってなんやねん?」
私もそう思うタイプの人間なので、さっさと答えを提示します。
『コレ』とはずばり、【不安に打ち勝ち、行動に移せること】です!
特に
- 就職前の高校生や大学生
- 転職や結婚など考えている社会人
といった、「人生の岐路で悩んでいる人」は、ぜひこの本を読んでみてください!
100ページ以下の短い本なので、1時間程度でサクッと読むことができます!
この物語が示すもの
この物語は、2匹のネズミと2人の小人(「ヘム」と「ホー」)が、迷路の中でチーズを探す物語です。
「チーズ」と「迷路」は、以下を抽象的に表現したものと考えてください。
チーズ ⇒ お金や健康、自分の居場所など、「私たちが人生で求めるもの」のこと
迷路 ⇒ 会社や家庭、学校内・ネット内など、「あなたが過ごす生活範囲」のこと
生活に必要だったものが無くなろうとしている(無くなった)とき、何を考えどう行動すればいいか?
コントロールのできない変化に対して、私たちにどんな対応・対策ができるのか。
「コントロールの出来ない変化」とは、例えば以下のような場面です。
- 長年勤めた会社からリストラ勧告を受けた
- 結婚するつもりだった恋人に振られた
- 学校の卒業が近づいたのに、就職先が決まらない
- 毎日使っていたSNSのアカウントがBANされた
- 課金していたオンラインゲームが終了する
この物語は、その1種の答えを提示しています。
「チーズはどこへ消えた?」の内容(あらすじ)
物語の始まり
物語は、2匹のネズミと2人の小人が迷路の中でチーズを探し、見つけるところから始まります。
なおネズミと小人はそれぞれチーズを見つけたのではなく、全員同じ場所でチーズの山を見つけたと考えてください。
2匹と2人はチーズの山の近くに家を作り、生活を始めました。
チーズを基盤に幸せな生活が続きます。
動かないことで、不利になることもある
しかしある日、こつ然とチーズが姿を消します。
2匹のネズミは、すぐ次のチーズを探しにでかけました。
一方のヘムとホーは、「チーズはどこへ消えた?」と話し合いを始めます。
いつまで経っても、次のチーズを探しに動き出すことができません。
しばらく時間が経って、ようやく2人はチーズがあった近くを探し出しますが、無くなったチーズは見つかりません。
チーズを失って時間が経っているので、二人とも体力がずいぶん落ちました。
ホーが「このまま時間が過ぎること」に不安をおぼえ始めます。
時間が経つほど、状況が悪くなることに気がついたのです。
不安に打ち勝ち、行動に移せるか?
ホーは「もう一度迷路を探し回ること」をヘムに提案します。
しかしヘムは、この場所を捨てようとするホーに怒って話を聞きません。
ホーは「ひとりで迷路に出かけること」を決めます。
迷路を進むのは大変でしたが、もう一度チーズを探すことは想像していたほど大変ではありませんでした。
それどころか一度迷路に出てみると、「なぜすぐにチーズを探しに動かなかったのか?」と、ホーは不思議に思うようになっていました。
不安に打ち勝つには、先に待つ「明るい未来」を想像すること
ホーが迷路でチーズを探し始めてしばらく経ちましたが、チーズはなかなか見つかりません。
「もしもこのままチーズが見つからなかったら」そう不安になることもあります。
そんなときは「遅れをとっても、何もしないよりはいい」と自分を励まします。
そして次のチーズ、ありとあらゆるチーズに囲まれて過ごす自分の姿を、細かいところまで思い浮かべます。
失ったものではなく、次に手に入れるものを考え続けることが、不安を追い払う勇気になるのです。
経験で学んだことを、自分のものにする
ホーは苦労の末に、新しいチーズの山を見つけます。
新しいチーズの山には、先に動いた2匹のネズミがいて、ホーの到着を歓迎してくれます。
そしてホーは、今回のできごとで学んだことを壁に刻みます。
「チーズはどこへ消えた?」より
- 変化は起きる
- 変化を予期せよ
- 変化を探知せよ
- 変化にすばやく適応せよ
- 変わろう
- 変化を楽しもう!
- 進んですばやく変わり 再びそれを楽しもう
ホーはチーズを見つけたが、動けないヘムはどうなったか?
ホーは新しいチーズの山に着いてから、毎日チーズの状態をよく確認し、変化に驚くことが無いように努めます。
しばしば迷路にも出かけ周囲の状況も確認し、別の選択肢がないかも考え、自分の居場所に閉じこもらないようにしました。
しばらく経って、迷路からチーズの山の元へ、誰かがやってくる音が聞こえます。
「やってくるのがヘムであること」をホーが願ったところで、この物語は終わります。
私はヘムだったけど、今はホーになろうとしている(自分語り)
ここからはただの自分語りなので、興味のある人だけ読んでいただければと思います。
私はネガティブ思考なので、圧倒的にヘム寄りの考えをする性格です。
この物語を読んで、「自分の境遇」と「この物語」を重ね合わせてみました。
1年かかって仕事を辞めた話(身の上話)
私は今でこそ、仕事を辞めて無職ですが、辞めるまで1年も悩んでしまいました。
目に見えて分かる能力がわかる「資格」や「実績」が無く、転職エージェントに相談しても「未経験で1から」という状況に、転職をためらってしまいました。
1年の間、嫌な仕事にやる気が起きず、自分でも腐っていく実感が強くありました。
結局「これ以上、腐る自分を見たくない」という理由から、先のこと(転職活動)を考えるのを辞めて、とりあえず退職願を出しました。
ここだけ見ると、私、ホーみたいでカッコイイですね。
やったぜ。
退職願を出したあとで、友人から「3年前に始めたブログで、月5万円稼げるようになってきた」という話を聞きました。
この話が、私のチーズになり、このブログの作成に繋がります。
止めてくれ、この物語はオレに効く(読書直後)
物語だから、動けば先に進み、最後はハッピーエンドで終わる。
でも現実はそんなにうまくいかない。
読み終えた直後の感想はコレでした。
でもこれがきっと、ヘムの考え方なんだと思います。
この物語が伝えたかったことは、
「今、行動すること」こそが前進であり、「動かず待っているだけの状況」こそが後退
だと、今は思っています。
「動いた結果、今より悪くなったらどうしよう?」なんてことは、考えるだけ時間のムダなんです。
この記事を書いている時に気が付きました。
刻んでおきましょう。
- 動けば進む、戻るなんてことはない
しみついたネガティブ思考は、一朝一夕で変わらないよ?
あらすじでは省きましたが、ホーは迷路を進む途中もヘムへの手がかりとして、迷路の中で気がついたことを何度も壁に刻みます。
私は今、チーズを探して、迷路を歩いている状況です。
- 「転職や人生になやむ誰かのヒントになれば」
- 「私の持ってる知識が誰かの役に立てば」
と、私もホーのようにブログにいろいろ刻みます。
ごめんなさい、ウソです。
最近は割と、自分が書きたいことを好きなように書きなぐってます。
書いてる間は結構楽しく、退職前に想像していた「無職への不安」は、思っていたほどありません。
でも好きに書いてるだけなので、最近はチーズから遠ざかっているような気がしてなりません。
自分で刻んだことを、さっそく疑ってしまいました……。
私のチーズは、本当にあるのだろうか?
結論が迷子になりました。
結論は冒頭に書いたとおり、【不安に打ち勝ち、行動に移せることができれば、人生が楽になります】なんですが…
そんなん分かったって、簡単にできるわけないじゃん!
真理はいつだって単純で、でも簡単にはできないものなんですね……。
お互い、少しずつでも変化を受け入れて、少しずつでも動けるようになりたいものですね……。
不安に打ち勝ち、行動に移すコツ(追記)
よく言われることですが、行動を起こすコツは「1歩を小さくすること」だと思います。
1歩を大きくする(=1歩の影響が大きくなる)から動きにくいのであって、「とりあえず」で小さな1歩を踏み出すと、案外2歩目は軽く動いたりするものです。
なので、こんな感じの小さな1歩を出しましょう。
- 動き出すために、とりあえず立ってみる
- 退職願を書く参考にするテンプレをとりあえず探してみる
- 人生の岐路の先にある "バラ色生活だけ" を想像してみる
私の経験を語ると、
朝起きてベッドから体を起こせないときは、とりあえず座ってみる(布団かぶっててもOK!)と、意外とその後は抵抗なくベッドから立ち上がることができます。
つまりこのコツは真理。
行動で失敗しないコツ(追記)
あまり深く考えすぎず、小さな1歩をとにかく素早くを踏み出すことです。
あまり考えすぎると、どんどんと悩みの規模が大きくなり、とりあえずで退職願を出すなんてことになりかねません。
みなさんは私みたいにならないよう、小さな1歩をさっさと動いてくださいね!
(これで少しは結論らしく……話にオチはついただろうか?)
2023/03/08 追記
本作の続編である「迷路の外には何がある?」も読みました。
続編では、小さな1歩を踏み出すエネルギーとなる「信じる力」について説かれています。
こちらをご覧いただければ、変化に対応するヒントがもっと見つかるかもしれません。
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『ぼっち・ざ・ろっく』後藤ひとり 役 青山吉能さん出演のASMR。
自分だけに話しかけてくれる吐息に耳がゾクゾクします。