
NVIDIAが提供するクラウドゲーミングサービス「GeForce Now」を使えば、ゲーミングPCを用意しなくてもメタクエストだけでVRChatのPCワールドへ遊びに行けます。
ただし使えるのはデスクトップモードのみで、VRモードは使えません。
Questのコントローラでアバターの手を自由に動かすことはできませんし、頭の動きに連動して周りを見渡すこともできません。
VRモードと比べると没入感は下がりますが、メタクエスト単体でも以下のことはできます。
GeForce NowのVRChatでできること
- PCワールドを巡る
- PCアバターの試着
- いつもQuest対応なフレンドの"真の姿"を見る。

この記事では、メタクエストでGeForce Nowを始める手順と、メタクエストでGeForce Nowをプレイするときの操作事情について解説しています。
Quest版のVRChatしかやったことがなく、「PCワールドがどれだけ違うか気になっている人」はぜひ試してみてください。

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メタクエストのブラウザからGeForce NowでVRChatを始める手順
動画解説あります
GeForce NOWは、インターネット上にあるゲーミングパソコンでゲームを起動し、ゲーム画面だけをデバイスに転送します。
この方式により、GeForce Now利用者は、ゲーミングパソコンを持たなくても、パソコンゲームが遊べます。

ただし遊ぶゲームは利用者が事前に購入しておく必要があり、加えて高速なインターネット回線も必要です。
また、VRChatの操作にQuestのコントローラは使えず、ゲームパッドもしくはキーボード・マウスを接続する必要があります。

VRChat(Steam)は「無料」なので購入する必要はありません。
Steamアカウントを作成し、ライブラリに追加だけしておきましょう!

ご自身の環境がGeForce Nowのシステム要件を満たしているか、事前にご確認ください。
必要物の準備ができたら、メタクエストのブラウザでGeForce Nowにアクセスしましょう!
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動作確認で使用したゲームパッド
動作確認で使用したキーボード・マウス
GeForce Nowにログインする
GeForce Nowにアクセスしたら、「今すぐ登録」をクリックします。

メンバーシップの選択が出るので、好きなプランを選択しましょう。
初めてGeForce Nowをご利用する方は、無料で始められるフリープランから始めるとよいでしょう。
フリープランは新規登録を停止していることがあります。
そのときはしばらく時間を空けてから、もう一度GeForce Nowにアクセスしてみましょう。
プランを選ぶとログイン画面が表示されます。
Nvidiaアカウントをすでにお持ちの方はログインし、持っていない方は新しくアカウントを作成しましょう。

ログインできたら、GeForce Nowの利用規約が表示されるので、「同意/続行」をクリックし、そのまま「乗り込もう」もクリックします。

GeForce Nowのサービスを提供するプロバイダーを選択する画面が表示されるので「Nvidia」をクリックし、先ほど作成したNvidiaアカウントでログインしましょう。

なおauは「2025年10月末を持ってサービス終了」とが告知されています。
Steamアカウントと連携する
GeForce Nowにログインできたら、今度はSteamアカウントと連携しましょう。
左上のハンガーメニュー(三)から、「設定」画面に進みます。

左のメニューから「接続」を選び、Steamの横にある「接続」をクリックしましょう。

Steamに移動するので、VRChatを所有するSteamのアカウントでサインインします。
サインインして連携が完了すれば、左上のハンガーメニュー(三)から、「ゲーム」をクリックして前の画面に戻りましょう。
「私のライブラリ」にGeForce Nowに対応している所有ゲームが表示されているはずです。
「私のライブラリ」の中にVRChatがあることを確認しましょう。
もしVRChatが無い方は、Steamにアクセスして「VRChatがライブラリに入っているか」、「連携するアカウントを間違えていないか」ご確認ください。
リグ待ちに並ぶ
この時点でコントローラ、もしくはキーボード・マウスをメタクエストに接続しておきましょう。
Bluetooth接続のもの、USB接続のものどちらでもOKです。
USBのゲームパッドやキーボードなどをメタクエストに接続する場合、以下のようなUSB Type-CのUSBハブを使用しましょう。
ゲームパッドか、キーボード・マウスを接続したらVRChatの「プレイ」をクリックしましょう。
快適にプレイできるかネットワーク状況の確認が始まり、確認が終われば自動的に順番待ちの状態になります。
なお、通信状況が悪いと警告が表示されまずが、無視してプレイすることも可能です。

GeForce Nowは複数のユーザーでゲーミングPCを共有しています。
有料プランに加入している方が優先されるため、フリープランだと「非常に長い待ち時間」が発生します。
待機人数はその時々により異なり、平日昼間や明け方など、少ないときは2,30人程度、休日や夜など多いときは100人以上待っていることがあります。
あまりにも待機人数が多いときは、時間を変えた方がいいかもしれません。
待ち時間短縮の裏技
GeForce Nowの待ち時間は、「接続サーバー」を変更すると大幅に短縮できることがあります。
「接続サーバー」を変更するには、いったん順番待ちをキャンセルしましょう。
左上のハンガーメニュー(三)から「設定」→「ゲームプレイ」と進みます。
「サーバーの場所」を「自動」以外に変更しましょう。
日本から近い、以下のいずれかのサーバーがオススメです。
JP East以外のおすすめ接続サーバー
- US West
- US Northwest
- US Southwest

「自動」(JP East)以外のサーバーだと動作遅延は増えますが、VRChatの場合、素早い操作が必要なゲームワールドにでも行かない限り大きな欠点にはならないでしょう。
サーバーに関わらず動作遅延が気になるようであれば、ストリーミング品質のモードを「カスタム」にし、解像度やFPSを下げると遅延が少し減るかもかもしれません。
自分の番が来ると「レッツゴー」ボタンが表示されるのでクリックしましょう。
もしこの「レッツゴー」をクリックせずにしばらく放置(10分程度?)すると、放置プレイヤーと判断され待ち直しになります。
「レッツゴー」を押すとGeForce NowのゲーミングPCが操作できるようになります。

もしプレイ中に切断されたら?
1度「レッツゴー」ボタンを押した後なら、誤ってブラウザを終了したりメタクエストの電池切れで切断されたりしても、再びGeForce Nowを開き「再開」をクリックすれば、セッション時間内であればリグ待ち不要ですぐ再開できます。

あくまで意図せず切断された場合の措置なので、普通にゲームを終了すると順番待ちになります
なおリグ待ち中の切断、あるいは「レッツゴー」後でもセッションが途切れてから10分以上経った場合は、また初めから待ち直しとなるので注意しましょう。
この仕組みを利用すると、普段使わないデバイスで順番待ちをして、「レッツゴー」を押したらメタクエストやノートPCで再開する……といったことも可能です。(タスクマネージャなどからGeForce Nowを強制終了して移動する)
GeForceのVRChatでボイスチャットする方法
GeForce Nowでボイスチャットをするには、以下5つのシステムでマイクの使用を許可(あるいは ミュートの解除)する必要があります。
マイクの使用許可が必要な5つのシステム

いくつかのシステムは初めからマイクの使用が許可されていますが、どれが許可されていたか忘れてしまったので、全部のシステムでマイクを許可する方法を説明します。

デフォルトで使用が禁止されていたのは、GeForce Nowだけだったと記憶していますが…(うろ覚え)
メタクエストでマイクの使用を許可する
「メタクエスト」は、メタクエストのクイック設定から許可できます。

メタクエストのブラウザでマイクの使用を許可する
「メタクエストのブラウザ」は、リグ待ちが終わったときの「レッツゴー」ボタンが出たときに表示される「マイク使用の通知」を許可しましょう。
「マイク使用の通知」の前に、「クリップボード使用の通知」が表示されることがあります。
許可して困るものでもないので、両方とも許可するとよいでしょう。

GeForce Nowでマイクの使用を許可する
「GeForce Now」は、GeForce Nowのゲーム内オーバーレイから許可でできます。

GeForce Nowのゲーム内オーバーレイは、以下の操作で表示できます。
- 【ゲームパッド】 [START]ボタン長押し
※ゲームパッドにより[OPTION]や[MENU]など名称が異なります - 【キーボード・マウス】 [Ctrl]+[G]を同時押し
※[Ctrl]+[M]で直接マイクのOn/Off切り替えも可能

私の場合、使っているキーボードが悪いのか3回に1回程度しか表示されませんでした…
([Ctrl]+[G]を5秒程度同時長押しして放した時に表示されやすい…?)
Steamでマイクの使用を許可する
「Steam」はSteamオーバーレイから許可できます。

Steamではマイク使用のOn/Offだけでなく、入力音量も設定できます。(入力ボリュームゲイン)
入力ボリュームゲインは「最大」で設定して、音割れなど問題があればVRChatで調整するようにしましょう。
GeForce Nowのゲーム内オーバーレイは、ゲームパッドだと初期設定では表示できません。
スマホやパソコンからGeForce NowにアクセスしてVRChatを「プレイ」し、事前にゲームパッドのボタン割り当てに『ShitとTabの同時押し設定』を追加しておきましょう。
これで、メタクエストでもゲームパッドを使ってSteamオーバーレイが表示できるようになります。
[START]ボタン2度押しで[Shift]+[Tab]同時押しとなる設定方法を本記事の動画解説 8:33~8:50 で背景で流しているので、参考にしてください。

各デバイスでのGeForce Nowプレイ方法
- 【iPhone】 Safariで「play.geforcenow.com」にアクセス
- 【Android】 専用アプリを使うか、ブラウザでアクセスしてプレイ
- 【Windows/Mac】 コチラのページから専用アプリをダウンロードするか、ブラウザでアクセスしてプレイ
一方、キーボード・マウスの場合は[Shift]+[Tab]の同時押しで表示できます。

VRChatでマイクの使用を許可する
「VRChat」は、Launch Padのマイクアイコンから許可できます。
あるいはゲームパッドの場合は[Y]ボタン、キーボードの場合は「V」を押してもOn/Offを切り替えられます。

VRChatの設定にある「オーディオ&Voice」では、マイクの出力音量やノイズゲートを調整できます。
ひとまずマイクの出力音量は最大、ノイズゲートは0%に設定して、問題があれば調整するようにしましょう。

メタクエストでGeForce Nowをプレイするときの操作事情
「メタクエストだから」発生する特殊な操作事情について説明します。
ゲームパッドの場合、キーボード・マウスの場合、それぞれ2つずつご紹介します。

VRChatの一般的な基本操作については、各自で調べてください
- ゲームパッドの操作事情
- キーボード・マウスの操作事情
【ゲームパッド】Steamオーバーレイが出せない
Steamオーバーレイのマイク許可で少し話が出ましたが、ゲームパッドの初期設定ではSteamオーバーレイを表示できません。
ゲームパッドでSteamオーバーレイを表示するには、スマホなどから事前にゲームパッドのボタン割当てで[Shit]+[Tab]を設定しておく必要があります。
[START]ボタン2度押しで[Shift]+[Tab]同時押しとなる設定方法を本記事の動画解説 8:33~8:50 で背景で流しているので、参考にしてください。
【ゲームパッド】初期設定では一部の操作ができない
ゲームパッドの初期設定である「VRChat公式設定」では、できること・できないことがあります。
例えば、VRChat上の説明ではカメラ使用時に[RB]ボタンを押せばレンズが操作できるとありますが、「VRChat公式設定」では[RB]はジェスチャーホイールが割当てられています。
そのため[RB]を押してもレンズの操作はできず、アバターの指が動いてしまいます。

上記のような「できないこと」を「できるようにする」には、Steamオーバーレイからコントローラ設定機能でボタン割当てをカスタマイズする必要があります。
Steamのコントローラ設定機能は多機能で柔軟な設定ができますが、その分、設定が難しくなっています。
個人的には、初期設定の「VRChat公式設定」より、「ゲームパッドデフォルト設定」がおすすめです。
デフォルト設定から、必要に応じてボタンを変更・追加するとよいでしょう。

【キーボード・マウス】マウスカーソルがウィンドウから出る
通常であれば、マウスはウィンドウ内にキャプチャされ、マウスカーソルがウィンドウから出ることはありません。
しかしメタクエストのブラウザの場合、マウスがキャプチャされず、カーソルがウィンドウから飛び出してしまいます。
マウスカーソルを端まで動かすには、何度もウィンドウの外からマウスカーソルを入れ直す必要があります。

この問題は、残念ながらブラウザで起動したGeForce Nowでは解決できません。
特殊な解決方法として、Android用のGeForce Nowアプリ使用すればマウスがウィンドウ内にキャプチャされ、カーソルはウィンドウから出なくなります。

ただしGeForce Nowアプリは公式からapkファイルで配布されていないため、どこかから入手する必要があります。
Google Playが使えるデバイスをお持ちの方は、Google Playからデバイスにインストールした後、apkが抽出できるアプリを使ってapkファイルを作成しましょう。
Google Playを使えるデバイスが無い、あるいは面倒という方は、メタクエストでGoogle Playのアプリが使えるようになるAurora Storeをインストールするとよいでしょう。
あわせて読みたい!
- 【PC不要】Bugjaegerの使い方!Androidスマホで「.apk」ファイルをメタクエストにインストールしよう
※ページ内にapk抽出方法の解説あり - 【パソコン化】メタクエスト3(s)でキーボードから日本語入力できるようにする方法を解説(YouTube)
※9:11~ Aurora Storeのインストール手順解説。動画内のapkのインストール手順は古く、最新手順はコチラを参照
【キーボード・マウス】日本語入力ができない
一応、コピペで日本語を貼り付ければ、日本語でのチャットや検索も可能ですがかなり面倒です。
なおメタクエスト自体もが物理キーボードからの日本語の入力に対応していないため、コピペするにもGoogleの入力ツールなどを使う必要があります。

さらに日本語入力ツールからVRChatにコピペをするには、なぜか"GeForce Nowより先に"Google日本語入力ツールのページを開いておく必要があります。
加えて、VRChatでコピーのボタンをクリックしてしまうと、GeForce Nowを開きなおさないとコピペができなくなってしまいます。
不便な点が多いので、ボイスチャットを利用するか無言勢になった方がいいかもしれません。
一番楽な入力方法
入力してコピペするなら、以下の方法が一番早いと思います。
- Metaのスマホアプリから自分だけのチャットグループを開いて音声入力
- メタクエスト内でコミュニティアプリを起動して音声入力した文章をコピー
- VRChatに貼り付け

ただ何回かコピペしていると、突然コピペできなくなりました。(原因不明)
もう一度コピペするには、GeForce Nowを開き直す(コミュニティを先に開いた状態にする)しかありません。
動作が安定すればこの方法が間違いなく一番楽なのですが……コピペ手法をそもそも諦めた方がよいかもしれません。
あわせて読みたい!
- 【メタクエスト】物理キーボードから日本語入力できるようにして、パソコンみたいに使おう!
※Google入力ツールの使い方はコチラ - メタクエストだけでAPKをインストールしよう!【パソコン・スマホからQuestにAPKを移動する方法も解説】(YouTube)
※1:02~ Metaのスマホアプリで自分一人のチャットグループを作成する方法
ゲーミングPCを買う前にPCワールドやPCアバターを試してみよう!
「VRChatのPCワールドに メタクエストだけで遊びに行く方法」をご紹介しました。
今回の方法は、「できる/できない で言えばできる」程度のものであり、制限が多く不便な点が多くあります。
ただ、「PCワールドを試してみる」程度であれば十分使える方法だと思い紹介しました。

GeForceNowはゲーミング用ではないパソコンやスマホでも動作するため、環境があるならそれらを使った方が快適にVRChatをプレイできるでしょう。

ただ以下を例にGeForce Nowではできないことも多くあります。
GeForce Nowではできない VRChatの楽しみ方
- 購入したアバターのアップロード
- ボイスチェンジャーを使ったボイチャ(バ美声)
- ボイスチャットのリアルタイム翻訳

GeForce NowでPCワールドを試して興味が強くなったなら、ぜひゲーミングパソコンを購入し、快適な環境でVRChatを楽しんでほしいと思います。

普通はできない、「GeForce NowのVRChatで撮った写真を回収する裏ワザ」を以下の記事で紹介しています
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