2024/02/18 追記
ついにQuest版ビートセイバーにもVRMアバターが使えるModが登場しました。
Quest版ビートセイバーでVRMアバター動画を作成する方法は、以下の記事で解説しています。
今回は、メタクエストだけでYouTubeなどにあるような、BeatSaberのアバター動画を作成する方法をご紹介します。
まずは完成品の動画をご覧ください。
残念ながら、使用できるアバターは「BeatSaberの標準アバターのみ」で、好きなアバターを使用することはできません。
また、メタクエスト標準の録画機能を使用して撮影するため、中央から外れるほど画質は荒いものになります。
なお、パソコンやスマホなどで動画と音声の合成が出来るのであれば、全体の画質が均一な動画を作成することも可能です。(ただし標準アバターのみ)
「動画や音声を合成しての動画作成方法」や「動画と音声の合成方法」についても、最後にご紹介します。
高性能なパソコンがあるなら、Steam版を買い直さなくても、VRMアバターを使用した動画を作成することができます。
メタクエストだけでビートセイバーの動画作る手順
動画を作成するまでの手順は、以下の流れとなります。
- BMBFを導入し、クエスト版ビートセイバーのModが使えるようにする
- 『BeatLeader』『Replay』の2つModを導入する
- BeatSaberに会員登録する
- リプレイを見ながら、3人称カメラの位置を調整する
- クエストの録画機能で録画する
順番に解説します。
1:BMBFを導入し、クエスト版ビートセイバーのModが使えるようにする
BMBFは、Quest版ビートセイバーのカスタム曲・Modの管理ソフトです。
BMBFを導入することで、カスタム曲やQuest版ビートセイバー用のModが使用できるようになります。
ただし、通常のスコアボードやオンライン対戦モードが使用できなくなるなどのデメリットもあります。(ある程度は対策Modで解決可能)
BMBFの導入方法については、以下の記事で解説しています。
また、ビートセイバーのVer.が「1.27.0_3631150051」(記事作成当時の最新版)以降である必要があります。
バージョンが古い方は、以下の記事を参考にビートセイバーをバージョンアップさせてください。
1.25.1ではダメな理由
次の手順で導入するMod、『BeatLeader』『Replay』は、ビートセイバーのバージョン「1.25.1」にも対応しています。
ただ3人称カメラ機能が、『Replay』のバージョン「0.2.0」で追加された新機能なのです。
『Replay』のバージョン「0.2.0」が、ビートセイバーのバージョン「1.27.0_3631150051」にしか対応していないため、最新版にアップデートする必要があります。
2:『BeatLeader』『Replay』の2つModを導入する
BMBFが入ったら、『BeatLeader』『Replay』の2つのModをインストールしましょう。
Modのインストール方法については、以下の記事で解説しています。
余談ですが、『BeatLeader』と『Replay』も含む、おすすめのModを以下の記事で紹介しています。
【Quest版BeatSaber(ビートセイバー)】おすすめのMOD 10選!
3:BeatLeaderに会員登録する
『BeatLeader』Modをインストールしたら、BeatLeaderに会員登録しましょう!
BeatLeaderへの会員登録は、ゲーム内からのみできます。
『BeatLeader』のModSettingsを開くと、ユーザー名とパスワードを入力する欄があります。
そこに「希望のユーザー名」と「作成するアカウントのパスワード」を入力し、SIGN UPをクリックすると、会員登録は完了です!
なお『BeatLeader』Modのデフォルト設定では、曲をプレイするたびにメタクエスト内にリプレイファイルを保存するようになっています。
カスタム曲の最高スコアのリプレイファイルは、自動的にBeatLeaderへアップロードされます。
「カスタム曲以外(BeatSaber公式曲やDLC曲)もリプレイが見たい方」や「最高スコア以外のリプレイも保存したい方」以外は、設定からローカル保存をオフにしておくとよいでしょう。
4:3人称カメラの位置を調整する
好きなカスタム曲をプレイしましょう!
プレイ後は、以下の場所に表示されるリプレイボタンから、リプレイ画面に移動することが出来ます。
- プレイ直後に出るスコア画面の再スタートボタン左
- カスタム曲のプレイボタン右(ローカル保存が有効の場合)
- BeatLeaderのプレイヤー詳細表示の左下
リプレイ画面でカメラの種類を「Third Person」を選び、「WATCH REPLAY」をクリックすると、それだけで3人称視点で自分のプレイを見ることが出来ます。
ただし初期設定のままだと、カメラは撮影に適さない位置にあります。
先にカメラの位置と向きを調整しましょう!
3人称カメラの調整方法
『Replay』Modの設定画面から、「Third Person」カメラの設定を変更することができます。
『Replay』Modの設定画面は、「WATCH REPLAY」の左隣の「歯車ボタン」から入ることが出来ます。
『Replay』Mod設定画面の右側に表示されている「INPUT」の以下の3項目を、次の通り設定します。
- Movement Button:「A/X Button」 / Controller 「LEFT」※「Right」でも可
- Travel Forward:「Front Trigger」 / Controller 「LEFT」※「Right」でも可
- Travel Backward:「Side Trigger」 / Controller 「LEFT」※「Right」でも可
上記のボタン設定は一例なので、使いやすいよう自由に変更してください
上記の設定を入れた後、リプレイ画面より「WATCH REPLAY」すると左コントローラのAかXボタンを押している間は、ステージ内を自由に移動することができます。(コントローラのスティックで移動ではなく、実際に歩いて移動してください!)
また、左コントローラのトリガーボタンで前方へ、グリップボタンで後方へ移動することもできます。(VR酔いに注意!)
なお、『Replay』Mod設定画面の右側に表示されている項目を「POSITION」にすると、3人称カメラの微調整を行うことができます。
「位置(POSITION)のXYZ」と、「向き(ROTATION)のXYZ」の考え方を簡単に説明します。
【位置のXYZ】
プレイヤーの位置を基準に考えると、位置のXYZは次の通り連動しています。
- X軸(左右位置):「-」⇒ プレイヤーの左側へ移動 / 「+」⇒ プレイヤーの右側に移動
- Y軸(上下位置):「-」⇒ プレイヤーの下側へ移動 / 「+」⇒ プレイヤーの上側に移動
- Z軸(前後位置):「-」⇒ プレイヤーの後方へ移動 / 「+」⇒ プレイヤーの前方に移動
【向きのXYZ】
2023/02/28 修正
X軸の説明が誤っていたので修正しました。
向きのXYZは、その軸棒を基準に考えます。
例えば「X軸の向き」であれば、「前を向いたカメラがX軸棒に貫かれている」イメージです。
数値の変更は、次の通り連動しています。
- X軸(上下向き):「-」⇒ カメラを上の方に向ける / 「+」⇒ カメラを下の方に向ける
- Y軸(左右向き):「-」⇒ カメラを左の方に向ける / 「+」⇒ カメラを右の方に向ける
- Z軸(水平向き):「-」⇒ カメラを左の方に傾ける / 「+」⇒ カメラを右の方に傾ける
5:クエストの標準機能で録画する
あとはメタクエストの標準機能で録画するだけです。
ゲーム中に右コントローラのクエストボタンを押すと表示される、クエストメニューから録画をすることができます。
16:9の動画を作成する
メタクエストのファームウェアver.44 以降、カメラの詳細設定が可能になっています。(詳細設定が表示されない場合は、システム - 試験中から「詳細カメラ設定」を有効にしてください)
ここで設定を変更すると、正方形(1:1)ではなく、横長(16:9)の動画を作成することもできます
(番外)中央以外も画質が落ちない動画を作成する方法
『Replay』Modには、レンダー録画機能があります。
レンダー録画を行うと、中央以外の画質を下げることなく、動画を作成することが出来ます。
完成品をご覧ください。
レンダー録画では、映像と音声を別々に記録し、後で合成する必要があります。
レンダー録画機能を使用した、動画の作成方法を簡単にご紹介します。
ゲーム音を録音する
2023/07/18 追記
ビートセイバーのバージョン「1.28.0」版の『Replay』Modでは、自動的に動画とゲーム音を一緒に録画してくれるようになりました。
「1.27.0」版を利用している方のみ、以下の「ゲーム音の録音」作業をおこなってください。
アバター動画にゲーム音を合成したい方は、「1.27.0」版を利用しましょう!
映像を録画すると、ビートセイバーを再起動するまで音が出力されなくなってしまうため、先にゲーム音を録音します。
音の出力異常は、私の環境固有の問題かもしれません。
後ほど映像の録画を試して問題がなければ、録画と録音はどちらが先でもOKです。
リプレイ画面にて「Audio Mode」を有効にし、「RECORD REPLAY」をクリックします。
なお録音中にメニューを開くと、メニューを開いている間が無音として録音に残ってしまいます。
無音が入ると、後ほど編集でカットする手間と、音声と映像を調整する手間が発生してしまいます。
そのため初期設定では、レンダー録画中はメニューが開けなくなっています。
録音を開始するとリプレイが再生されますので、終了してリプレイ画面に戻るのを待ちます。
録音が完了すると「audio.wav」(音声ファイル)が、メタクエストのルートフォルダに作成されます。
レンダー録画で動画ファイルを作成する
続いて、映像を録画します。
レンダー録画の設定は、『Replay』Mod設定画面の左側に表示されています。
いろいろ設定はありますが、高解像度、高ビットレート、高FPSと負荷の高い設定にすると、録画時にメモリ不足でメタクエストがフリーズしてしまいます。
Disable Cameraを有効にすると負荷は軽くなりますが、録画時に何も表示されず状況が分からなくなります。
録画する曲の演出を考えて、設定するようにしましょう。
レンダー録画で使用する3人称カメラの位置は、先ほど設定したカメラと共通です。
ただし、「標準録画で撮った画角」と「レンダー録画で撮った画角」はやや異った見え方をします。
レンダー録画をする際に、は改めて画角を調整をした方がよいでしょう。
レンダー録画の初期設定のままでは、メニュー画面が開けず画角調整時も1曲最後まで付き合う必要がでてきます。
画角を調整するときのみ「RENDERING」からメニュー画面を許可するか、数秒の曲を用意してそちらで画角を調整するようにしましょう。
画角調整用に8秒の曲をご紹介しておきます。
なお録音時と同様、録画中にメニューを開くと、メニュー画面が映像に残ります。
メニュー画面が残ると、後ほど編集でカットと、音声と映像の位置を調整する必要がでます。
本番録画時には、メニュー画面が出ないようご注意ください。
スリープ状態になった分には、スリープ復帰時に自動的に続きから録画されます。
ただしメニューを許可していると、復帰時にメニュー画面が入り編集の必要が出ますので、ご注意ください。
設定が済んだら、リプレイ画面で「Audio Mode」を無効にし、「RENDER REPLAY」をクリックしましょう。
設定にもよりますが、レンダー録画には時間がかかります。
完成例の『Spooky Scary Skeletons (Remix)』(3分50秒)は、以下の設定で録画したところ約15分かかりました。
- Resolution:1080 x 1920
- Bitrate:25000
- FPS:30fps
- Disable Camera:有効
録画が完了すると、リプレイ画面に戻ってきます。
録画完了すると「video.h264」(動画ファイル)というファイルが、メタクエストのルートフォルダに作成されています。
動画と音声を合成する
録音と録画が完了したら、「video.h264」と「audio.wav」を合成しましょう!
SideQuestのファイルマネージャー機能などを使い、この2つのファイルをパソコンやスマホに移動させましょう!
Androidスマホしか使えない場合は、Bugjeagerを使ってメタクエストに「ファイルエクスプローラ系アプリ」をインストールすることで、ルートフォルダへアクセスができるようになります。
【PC不要】Bugjaegerの使い方!Androidスマホで「.apk」ファイルをメタクエストにインストールしよう
今回は、ffmpegというコマンドラインツールを利用した、Windowsでの合成方法をご紹介します。
1:ffmpegのダウンロードページから、「ffmpeg-master-latest-win64-gpl.zip」をダウンロードします。(バージョン名などは適宜読み替えてください)
2:解凍して出てきた「bin」フォルダの中に、「video.h264」と「audio.wav」を入れます。
3:「bin」フォルダ内で右クリックし、「ターミナルで開く」をクリックします。
4:出てきたターミナル画面に、次の通り入力し、Enterを押します。
ffmpeg.exe -i "video.h264" -i "audio.wav" "beatsaber.mp4"
5:ターミナルに文字が入力できるようになると、処理は完了です!
6:「bin」フォルダ内に増えている「beatsaber.mp4」を再生し、動画と音声が問題なく合成されていることを確認しましょう!
メタクエストだけでも、そこそこのビートセイバー動画が作れる
メタクエストだけで、BeatSaberのアバター動画を作成する方法をご紹介しました。
クエスト標準の録画で作成する方法は楽ですが、中央以外の画質が荒くなり、かつ録画中にメタクエストを動かすと動画にブレが発生します。
レンダー録画は手間がかかりますが、画質はキレイでパソコン版に近い動画を作成することが出来ます。
どんな動画を作りたいか、目的にあわせた方法で動画を作成しましょう!
当サイトでは、ほかにもQuest版ビートセイバーについての記事をいくつか作成していますので、興味がありましたらそちらも見ていただけると嬉しく思います。
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