「無料で3D画像が表示できるアプリないかなー」と探してたときに見つけた『Mobile VR Station』。
メタストア(厳密にはAppLab)から入手できるのに、ファイラー機能があって「zip展開」や「FTP通信」などができる珍しいアプリ。
これはこれで便利なアプリですが、このアプリは「dataフォルダへのアクセス権限」を要求するために、Android純正のファイラーを呼び出します。
Android純正のファイラーが出れば、そこから「.apk」ファイルもインストールできる!!!!
ついにパソコンにもスマホにもUSB接続せず、apkファイルをインストールする手段が見つかりました。
メタクエストを接続するデバイス差がなくなるので、SideQuestやBugjeagerを使うより簡単だと思います。
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メタクエストにapkファイルをインストールする前に
apkファイルをインストールするにあたり、必要な前準備が2つあります。
apkファイルを用意する:Githubやインディーズ販売ストアから入手しよう
インストールするapkファイルを、メタクエスト内に用意する必要があります。
apkファイルを配布しているアプリのGithubや、Android用のゲーム・アプリを販売しているインディーズゲーム・アプリの販売ストアからダウンロードしましょう。
Metaブラウザからダウンロードすると、最も手間が省けます。
もしダウンロードサイトがMetaブラウザと相性が悪ければ、代替ブラウザとして『Wolvic』や『Oasis Browser』といった無料のブラウザアプリで試してみましょう。
また、『Mobile VR Station』の「FTP通信」でお手持ちのパソコン・スマホから転送する方法も有効です。
『Mobile VR Station』はSMBにも対応しているのですが、私の環境ではなぜか接続できませんでした
この記事では例として、メタクエスト版SideQuestのapkファイルをインストールします。
SideQuestのapkファイルは、Githubで公開されています。
【外部リンク】
リリース - SideQuest Lite(Github)
Android用のファイラーアプリのインストールもオススメです!
apkが配布されている代表的なファイラーとして、『Amaze File Manager』のリンクを貼っておきます。
【外部リンク】
リリース - AmazeFileManager(Github)
手間を最小限にするには、Metaブラウザから上記ページにアクセスしてダウンロードします。
開発者モードの有効化をする
インストールされたapkファイルは、アプリライブラリのカテゴリ「提供元不明」から起動します。
「提供元不明」は通常表示されておらず、開発者モードを有効にすることで表示できます。
開発者モードを有効化する方法については、以下の記事で解説しています。
メタクエスト単体でapkファイルをインストールする手順
『Mobile VR Station』をインストールして、Android標準のファイラーからapkファイルをインストールしましょう!
手順は次の2ステップで簡単にできます。
『Mobile VR Station』をインストール
メタストアで「Mobile VR Station」と検索し、出てきたアプリ『Mobile VR Station』をインストールします。
スマホのQuestアプリで検索してもOKです
Androidのファイラーを呼び出してapkをインストール
『Mobile VR Station』を初回起動すると、Welcomeボードが表示されるので、下にある赤いボタンで閉じます。
構成ウィザード ⇒ Show All Options ⇒ Config Scoped Storage の順に進みます。
Step 1: Request Access をクリックすると、Android標準のファイラーが表示されます。
左上の「Quest 3」(Quest 2)をクリックします。
「Download」フォルダをクリックします。
インストールしたいapkファイルの右上にある矢印をクリックします。
「ストア配信以外のアプリは自己責任でインストールしてね!(意訳)」の表示が出るので、「次へ」をクリックします。
「インストール」をクリックして完了まで待機します。
インストールが完了したら、必ず「完了」をクリックします。
『Mobile VR Station』を終了して、アプリライブラリを「提供元不明」に切り替えます。
アプリライブラリの表示が切り替えられない場合は、メタクエストを再起動してください
2024/10/08 追記
クエストの本体v69にて、「提供元不明」がライブラリの左側の列に表示されるパターンが確認されています。
表示位置が変わる原因は分かっていませんが、フィルター内に見つからない方はライブラリの左側に提供元不明アイコンが表示されていないかご確認ください。
目的のアプリが表示されていれば、apkファイルのインストールは完了です!
メタクエスト版SideQuestの初期セットアップ方法については、以下の記事で解説しています。
【2024年】SideQuestの導入方法(メタクエスト版・PC版・Android版)を画像で解説!
余談:『Mobile VR Station』は万能ユーティリティアプリ
『Mobile VR Station』は、元々スマホVR用のメディプレイヤーアプリです。
メタクエストに移植されるにあたり、強力なメディア再生機能はそのまま、さまざまな機能が追加されました。
なんとメインはModの導入補助機能
いろいろなことができて便利な反面、操作性は最悪(特にメディアプレイヤー関連)なので、メインアプリとして使うにはやや厳しいかも……
あらゆる動画ファイルが再生できる
以下のようなメディアファイル形式を再生可能です。
- 2D・3Dの動画、画像
- 180度・360度動画、画像
- キューブ型360度動画、画像
- スフィア型360度動画、画像
- ステレオグラム(赤青メガネの)3D動画、画像
- DLAN、FTP、SMB対応
対応拡張子の記述は見つかりませんでしたが、mp4やmp3、jpg、pngなどの一般的な拡張子メディアは再生・表示できました
3D立体視の画像が表示できるアプリは珍しく、それが無料アプリというのも嬉しいでね。
ただ制限として、5分以上の動画の再生はアプリ内購入(490円)が必要です。
また操作性が悪く、「画面の大きさ変更」や「どういった表示形式で再生するか」などの変更が直感的にできません。
「表示形式や操作などの組み合わせをプリセットで登録しておき、変更したいときはプリセットを変える」という考えが基本になるため、慣れるまでは非常に使いづらいです。
ファイルエクスプローラー機能でメタクエスト内のファイルを操作できる
ファイルエクスプローラー機能があり、以下のことなどができます。
- zipファイルの解凍
- フォルダの作成
- ファイルの移動、コピー
- ファイル名の変更
- FTPファイルダウンロード、アップロード
正直Android用のファイラーアプリを導入した方が圧倒的に便利ですが、何らかの理由で開発者モードを有効にできない方(Androidアプリが利用できない方)は、『Mobile VR Station』が代用として役に立ってくれるでしょう。
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Mod導入補助機能がある
以下のゲームのMod導入に対応しています。
Android純正のファイラーを呼び出していたのも、このMod導入に必要だからです
特に『BONELAB』と『Blade & Sorcery: Nomad』は、表示されたメニューからクリックしていくだけで、導入できるようになっているみたいです。
Modの入手先や『Mobile VR Station』を使ったModの導入方法については、以下公式ページの解説や動画をご参照ください。
【外部リンク】
Mod入手先案内: Modding Resources - Mobile VR Station (M-GATE LABS)
導入方法など: Android 12 Fixes - Mobile VR Station (M-GATE LABS)
『Mobile VR Station』でapkファイルのインストールが平等に!
『Mobile VR Station』を使ったapkのインストール方法をご紹介しました。
今までapkファイルをインストールするには、初回だけは必ず別のデバイスに接続する必要がありました。
パソコンのセキュリティやAndroidスマホの機種によって、操作や表示に多少の差が出ることがあり、「解説に書いてある通りにならない!」と困った方もいるかと思います。
apkファイルのインストールがメタクエスト内で完結するようになったことで、この差がなくなり、誰でも同じようにapkファイルをインストールできるようになりました。
あとはapkファイルのダウンロードサイトとMetaブラウザと相性が悪く、apkファイルがダウンロードできなかったときの代替アプリとして、『Wolvic』や『Oasis Browser』といった無料のブラウザアプリも覚えておきましょう。
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