
ついにSteam Frameが発売されました。
Steam Frameの価格
- 256GBモデル → ¥199,980円
- 1TB → ¥244,980円
「Steam FrameはQuest3(S)やPico4 Ultraより優先して買うべきVRゴーグルか?」
多くのレビューを確認したところ、性能に対するお得感は無いので、今はまだ「様子見」で問題ないと感じました。ただし、以下の条件に当てはまる人は「現時点で購入を検討してもいい」と思います。
Steam Frameを検討すべき人
- VRゴーグルの買い替えを検討している人
- プライバシーが気になる人
VR初心者は「VRとの相性」(「VR酔い」や「VRゴーグルを長時間着けていられるか?」)が分からないので、安価なMeta Quest 3Sから始めるのが無難でしょう。
Steam Frameはしばらくプレミア価格で高く売却できる可能性が高いので、売買に抵抗がなければアリかも…?
PCVRメインに使用する人、VRChatをメインに考えている人は、現時点ではPico4 Ultraが優位な印象。ただし簡易フルトラではなく、簡易アイトラ(視線方向のみ)が欲しい人は一考の余地があります。
公式情報や公開された先行レビューを参考に、Meta Quest3(S)やPico4 Ultraと比べたSteam Frameのメリットとデメリットをまとめます。
全体的に厳しい評価のレビューが多い気がしました
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Steam Frameのメリット
- 全てのSteamライブラリがプレイ可能
- 全てが「動作する」訳ではない(性能的問題と互換レイヤーとの相性の問題がある)
- 互換レイヤーとの相性については、Steam Deckの動作ゲームを参考にしよう
- ただし「Deckで起動できたゲームがSteam Frameだと起動できないことが相次いだ」とのレビューもあり
- 『Half-Life: Alyx』を代表に、一部VRタイトルはSteam Frame専用に調整されたバージョンが利用可能
- 『Half-Life: Alyx』はSteam Frameに無料付属
- すでに『Half-Life: Alyx』を購入済みであれば、そのままSteam Frame版もプレイ可能(「もう1本貰える」は無い)
- 5年前のAAAタイトルがスタンドアローンで動作することに驚く声、最新ハードでプレイするのが5年以上前のタイトルで落胆する声どちらもあり
- 『Half-Life: Alyx』はSteam Frameに無料付属
- トラッキング性能が高く、スティックドリフトも起きにくいコントローラー
- 「背中でもロストすることなく追跡してくれる」との声は多く、非常に好評
- 特にQuest3(S)はスティックドリフトの発生率が高いので、ドリフトしないだけで価値があるという声もある
- ボタン数も標準的なゲームパッド準拠で、Quest3(S)やPico4 Ultraより多い
- 特にD-Padが搭載されたVRコントローラーは非常に珍しい(初めて?)
- 「奥のボタンを操作するときに手前のボタンを押してしまう」、「コントローラーが大きくボタンに手が届かない」など、ボタン数ゆえの問題点を指摘する声もあり
- 専用アダプターによるストリーミング
- パソコンに接続するだけで、Steam Frame専用のローカルネットワーク(Wi-Fi 6E)を構築可能
- 「本体のネットワーク(Wi-Fi 7)とも併用可能」とのこと(「マルチリンク機能」と呼ぶらしい)
- 遅延はQuest3と比べて少なく、高リフレッシュレート設定にするほど優位性が目立つ

出典:Valve Steam Frame VR Review vs. Meta Quest 3 | Privacy, Latency, & Benchmarks
- Pico4 Ultra(Wi-Fi7対応)でもルーターを購入してVR専用のローカルネットワークを作れば、ほぼ同じことができる点は注意(要ネットワーク知識)
- Quest3(S)でも可能だが、「Wi-Fi 6E」のみの対応なので規格的には一段劣る
- SDカードによる「ストレージ増設」や拡張ポートによる「機能追加」対応
- 拡張ポートを使ったどんなアクセサリーが登場するかは、現時点では不明
Steam Frameのデメリット
一部のデメリットは、今後のアップデートで改善される可能性があります(特にパススルー・ハンドトラッキング関連)
- QuestやPico4のライブラリはSteam Frameでは使えない
- 特にQuestで多くゲームを購入済みの人は、Steamで再購入が必要になるので注意
- バッテリー持ちはQuest3やPico4 Ultraより悪い
- 「1時間半~2時間程度」との声が多数
- ストリーミング使用時なら、Quest3と同じかわずかに短いくらいっぽい?
- VRに慣れてない人なら1時間半くらいがちょうどいいかも、VR慣れした人からすると全く足りない
- 「1時間半~2時間程度」との声が多数
- 電源アダプターが別売り(¥6,480円)
- 最大45WのType-Cケーブルであれば、専用品でなくとも充電可能
- 頭頂部バンドが別売り($59、日本価格不明)
- 大きく動くVRゲームをプレイするならあった方がいい
- カラーパススルーは追加アタッチメント(¥26,980円)が必要
- 標準のモノクロパススルーは「30fps程度(推定)」かつ「歪みが大きい」とのこと
- 赤外線なども全部拾うとのことなので、Quest2の頃のパススルーに近いっぽい?
- モノクロと言いつつ、白黒ではなく青紫っぽい映像で見える模様

↑パススルー越しの映像 / パススルーなしの映像↓
出典:Steam Frame最速レビュー:完成されたエコシステムによる圧倒的な統一感【なでしこ大和】
- カラーパススルーは「高画質になるが、fpsが低いのは変わらない」とのこと
- 標準のモノクロパススルーは「30fps程度(推定)」かつ「歪みが大きい」とのこと
- コントローラーが大きい
- 特に「メニュー」や「R2」は「位置が悪く手が届かない」という声が多数あり
- ハンドトラッキングには非対応
- 特にVRChatなどでハンドジェスチャーを使った手の表現をしたい方は注意
- 「コントローラーのフィンガートラッキングで中指を立てて遊ぶことは可能」らしいので、ハンドジェスチャー無くても表現の幅は広そう?
- Valveが「興味はある」と話しているので、いつか対応するかも?
- 特にVRChatなどでハンドジェスチャーを使った手の表現をしたい方は注意
- メガネが入りづらい
- 「眼鏡用スペーサーを使っても、理想とは程遠い」とのこと
- →コンタクトレンズを使う、小さいメガネを作るなど、代替手段が必要になるかも
- QuestでもおなじみにZenniがSteam Frame用の度付きレンズを販売するとのこと
- ただし対応度数は「−6」までらしい。
Steam Frame×VRChat関連で判明していること
- PCVR版VRChatが単体で動作するか?
- 「EAC関連のエラーで起動できなかった」との記載あり
- 別の設定や今後のアップデートで動くようになる可能性はあり
- 「快適に動くか?」は別の話
- スタンドアローンでOVRが使える
- レビュー内で「スタンドアローン版」と明言はしてないが、「OVRはできます」とあえて言ったところから察し
- ワールドやアバターの制限がQuestやPico4 Ultraのスタンドアローンと同等かは不明
- アイトラッキングは「視線の方向のみ」
- これはPCにストリーミングして使用したときの話(多分)
- 「まばたき」や「眉の動き」は今後のアップデートやサードパーティー(物理orツール)での対応に期待しよう
- マイクの音質は「Quest3と同等かそれ以上」
- Quest3は声以外をカットする「マイクの指向性」が飛びぬけて優秀だったので、その辺りも気になるところ
その他 個人的に気になった先行レビューの評価
- Beat Saberは単体PCVRで動作した
- Beat Saberは非サポートとの噂もあったが、Steamが動作が良好であるタイトルをまとめた「Great On Frame」のページにもBeat Saberが記載されている
- スイートスポットが広い
- 個人的にQuest2→3で最も評価した点だったので、「スイートスポットが広い」と明言してくれたのは嬉しい
- 広い・狭いは感覚の話になるが、スイートスポットについて言及するレビュアーがほとんどいない辺り、少なくとも「体験を損ねるほど悪い」という心配はなさそう
SteamFrameの登場でSteamにVRゲームが増えるかも?
Steam Frameの登場により、ゲーム配信プラットフォームのSteamはQuest3(S)やPico4 Ultraと同じ「apk」ファイル(Windowsで言うexeやmsiみたいなもの)を扱うようになりました。
AUTOMATONのインタビュー(問5)にて、「Steamは今後apkのみのVRゲームを受け付けるのでしょうか?」という問いに対し、Valveは「SteamだからといってPC版を必ずしも用意する必要はありません。」と回答しています。apkのみでのリリースが可能となれば、これまでMetaでしかリリースされていなかった多くのゲームが、Steamでもリリースされるでしょう。
圧倒的なVRコンテンツ量だったMetaの優位性が、この先は無くなるかもしれません。
Steam Frameの価格は「プライバシーの安心料」
おおかた予想通りで、やはりSteam Frameは「単体でPCVRが遊べる魔法のVRゴーグル」ではありませんでした。
注目のストリーミングPCVRの遅延も、ネットワーク環境を整えたQuest3やPico4 Ultraと比べると大差はないようです。ただ、「ネットワーク環境を整える」にはそれなりの知識が必要なので、「知識不要、専用アダプター挿すだけでOK」というのが、Steam Frameの強みなのかもしれません。
もう1つ、重要な視点は「Valveはユーザーの行動の全てを把握する必要がない企業」という点でしょう。
Quest3(S)の「Meta」もPico4 Ultraの「Bytedance」も、SNSとAIサービスを展開する企業です。そのため、ユーザーの日常のあらゆるデータを収集していますし、実際にMeta Questの利用規約にはあらゆるデータを収集する旨が記載されています。今回参考にしたレビューの中にも、プライバシーポリシーを比較するレビュアーさんもいらっしゃいました。
それと比べSteam Frameの「Valve」は、ゲーム開発と配信がメインの企業なのでユーザーの日常まで把握する必要がありません。そういった点を考えると、Steam Frameを選択する一番の要因は「プライバシーの安心感」なのかもしれません。
参考させていただいたレビュー
日本のVR系YouTuberでは唯一(?)の
先行レビュー
データに基づいたレビューで客観的な信頼度が高い。
早い段階で提供を受けたようで、「未実装のため未検証」も多いのが少し残念。
Steam FrameでプレイするVRChat(Steam Frame版)について軽く説明した動画
VRゴーグル「Steam Frame」レビュー:進化に期待したい、実験途上のデバイス(CNET Japan)
Valveの新型VRヘッドセット「Steam Frame」を先行体験! 軽量&神コントローラー付属で“快適性の鬼”だった。24時間着けていられそうで、VR漬けの毎日を送るなら最適かもしれない。「V睡」にも最適!?(電ファミニコゲーマー)
Steam Frameレビュー。Steamの「VRゲーム」と「VRじゃないゲーム」を遊べるヘッドセット、しかしスタンドアローンでは力及ばず(AUTOMATON)
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