
解説動画作成後にパソコンが壊れてしまったので、文字ばかりの解説になってしまっています……申し訳ないです。
ついにパソコンを使わずPCVRをプレイできる技術が登場しました!動作方法によって多少の違いがありますが、記事作成時点では以下のVRゴーグルで単体PCVRが可能です。
単体PCVRの仕組みと種類を簡単に説明をした後、実際の手順をご紹介します。
この記事ではQuest3を使用して説明しています
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動画解説あります!
PCVRが動かせるアプリ2種類の特徴と違い
パソコンを使ってPCVRをプレイするときは「PCに接続するアプリ」(Virtual DesktopやPico Connectなど)を使用するように、VRゴーグル単体でPCVRをプレイするときには「PCVRが起動できるアプリ」を使用します。
記事作成時点において、「PCVRを起動できるアプリ」には、以下の2種類あります。
トランスレーター系:パソコン用のVRゲームをそのまま実行
トランスレーター系のアプリは、WINEやProtonなどの互換レイヤーを使ってWindows用の実行ファイルをそのまま動作させます。これはSteam DeckやSteam FrameでWindowsゲームをプレイするときと同じ方式です。
理論上はすべてのPCVRゲームが起動できますが、実際にメタクエスト3上でPCVRを起動すると動作はかなり不安定です。
特にメタクエスト3(3S)の場合、メモリが8GBしかなくトランスレーター系のアプリの最適化も進んでいないため、最低動作要件のメモリが4GBのゲームが一部動作できるといった状況です。
現状、最低要件メモリ4GBのゲームでも「VRで起動できない」「強制終了する」といった問題の起きるゲームも多いです
PCVR対応のトランスレーター系アプリは2つあります。
- WinlatorXR:現時点では2Dゲームの起動のみ対応。2026年10月の更新でVRゲームの起動に対応する見込み
- GameNative:バージョン1.21よりVRゲームの起動にも対応
そのため記事作成時点では、PCVRが起動できるトランスレーター系アプリは実質GameNativeのみとなっています。
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VRポート系:特定のゲームをVRネイティブに変換して起動
VRポート系は、非VRゲームをVRで遊べるように変換したものが中心で、「VRじゃないゲームがVRでプレイできる」というのが最大の特徴です。
PCVRをメタクエストネイティブ動作用にベタ移植されたゲームも一部あります
ただしVRで遊べるように変換する必要があるため、「変換できる特定のゲームのみ」が対象となっています。また、個人クリエイターが作成・発表するため、情報が見つかりにくくなっています。RedditのWinlatorXRスレッドが比較的情報がまとまっていますが、もっといい情報源があればぜひコメントで教えてください。
私が発見したVRポート対応のゲーム例は、以下の通りです。
なおVRポート系をプレイするには、基本的にオリジナルのゲームをSteamで所有している必要があり、手順に従い必要なファイルを自分で収集・変換する必要があります。ゲームによっては「バージョンx.xx限定」や「オリジナル版限定、リマスター版非対応」などの指定もあるので、Readmeなどの注意書きをよく確認してから変換しましょう。
ゲームによっては、必要なファイルの収集や配置を自動化するバッチファイルや実行ファイルが配布されている場合もあります。その場合はメタクエストの開発者モードを有効にして、パソコンと接続しましょう。
VRポート系はトランスレーター系と比べると準備が大変ですが、起動できれば快適にプレイできるものが多くなっています。(Half-Life:AlxyなんかはVRポートでも動作は厳しいですが…)
手順がわからないときは、配布先URLやReadmeやAIに投げて手順を聞きましょう!
GameNativeXRでPCVRを起動する
GameNativeXRを使ってPCVRゲームを起動する手順を紹介します。今回はValveのVRチュートリアルゲーム『The Lab』を使います。
GameNativeXRのインストールと起動
- メタクエストのブラウザを使い、GameNativeのGitHubから「gamenative-vx.x.x-legacy-xr.apk」(v1.21以降)をダウンロード
- ダウンロードが完了したら、ブラウザのダウンロードアイコンをクリックして「ダウンロードをすべて見る」をクリック
- gamenative-vx.x.x-leg(略)の右の「…」をクリック→「ファイルの場所を開く」
- 標準ファイラーが起動するので、再びgamenative-v(略)の「…」をクリック→「使用するアプリを選択」→「パッケージインストーラ」の順にクリック
- インストールの確認が表示されるので、「インストール」をクリック
- インストールが終わったら「完了」をクリック
- Questのナビゲーションを表示して、左のメニューアイコンをクリック→「提供元不明」に切り替え
- 一覧から『GameNative』を起動
インストールが終わったAPKファイルは削除しても構いません
Steamにサインインしてゲームをインストールする
- Steamへのサインインを求められるので、スマホのSteamモバイルアプリを使ってQRコードをスキャンしてログインする
- 自動的にSteamのライブラリが読み込まれるので終わるのを待つ
- インストールしたいゲーム(今回は『The Lab』)を選択して「インストール」をクリック
- 初回のみストレージへのアクセス許可が求められるので、「許可」を有効にして「完了」をクリック
- 再び「インストール」をクリックして、完了を待つ
VRゲームとして起動するために必要なコンテナ設定
インストールが終わったら、VRゲームとして起動するために必要な設定を行います。
まず、「VRアプリとして実行」にチェックを入れましょう。その後、右上の「設定アイコン」→「コンテナの編集」の順にクリックし、以下の設定を変更しましょう。
VR化に必須の設定
- 一般的な
- Wineバージョン:proton-10.0-arm64ec-2
- proton-10以降ならVRゲームが起動できるっぽい…?
- Wineバージョン:proton-10.0-arm64ec-2
- グラフィックス
- グラフィックスドライバーのバージョン:Turnip_Gen8_V25
設定は一例です。起動するゲームによっては、もっと最適な設定があるかもしれません。GameNativeに慣れてきたら、ほかの値も試してみてください。
動作改善で変更したい設定
- 一般的な
- 実行可能パス:「ゲームの実行ファイル」を指定
- 空欄や本体以外の実行ファイルが指定されている場合のみ
- 画面サイズ:640x480
- VRゲームにデスクトップサイズは関係ないので、解像度は最低値にする
- 解像度がHD以下だと起動できないゲームがたまにあるので注意
- 実行可能パス:「ゲームの実行ファイル」を指定
- グラフィックス
- グラフィックドライバー:Wrapper / Wrapper-v2 / Wrapper-gamenative
- ゲームが起動しない場合は変更してみる
- Wrapper-GameNativeの場合、トランスコーダーを「GPU」にすると動作が高速になることがある
- VRレンダースケール
- GPUの不可が高い場合は、適当に下げる
- OVR Metrics ToolでCPUやGPUの不可を確認できる
- GPUの不可が高い場合は、適当に下げる
- SteamVR(OpenVR)互換
- VRゲームとして起動しない場合は有効にする
- 感覚的には8割くらいのゲームで有効にする必要があった
- 有効にしてもVRで起動しないゲームも多い(GameNativeの改善を待とう)
- VRゲームとして起動しない場合は有効にする
- グラフィックドライバー:Wrapper / Wrapper-v2 / Wrapper-gamenative
- エミュレーション
- FEXコアプリセット:中級 / パフォーマンス / 過激
- ゲームが起動しない、起動後に特定の場所で落ちる場合は変更で改善できる場合あり
- FEXコアプリセット:中級 / パフォーマンス / 過激
設定が済んだら、右上の保存アイコンから設定を確定しましょう!
設定が済んだら「プレイ」をクリックしてゲームを起動します。初回起動時は必要なファイルのダウンロードとインストールが入るため少し時間がかかります。うまく起動すればQuestのネイティブゲームと同じように、視野いっぱいにゲーム画面が広がるはずです!
The Labの操作
GameNativeで起動したThe Labでは、スティック移動がなぜか反応しません。右スティックで方向転換はできるので、以下の手順でリアル移動で動きましょう。
- リアルで進めるだけ前進(往路)したあと、リアルで180度反転
- ゲーム内では右スティックを使って180度反転
- リアルで再び前進(復路)してリアルで反転、スティックで反転
- (以後繰り返し)
また、ロビー(The Lab)に移動してしまうとメモリ不足が発生してゲームが強制終了してしまいます。物理マウスを接続して、ウィンドウモードから直接ゲームを変更することで、別のミニゲームをプレイできます。
PortalのVRポート版をメタクエスト単体で起動する
VRポートはゲームごとに変換手順が異なりますが、Portalは必要なファイルを指定の場所へコピペするだけなので簡単に起動できます。
READMEや配布サイトのURLをAIに貼り付けて、変換手順を聞くのも良い方法です。
PortalのVRポートAPKをインストールする
以下はv0.1.27での解説です。(動画解説のv0.1.25とは手順が一部異なります)
まずPortalのVRポート版のAPKファイルをインストールしましょう。GithubのReleaseからAPKファイルをダウンロードできます。
- メタクエストのブラウザを使い、Releaseから「 SourceVRcore-x.x.x.apk」をダウンロード
※Half-Life 2の大型Mod『Entropy: Zero』をプレイしたい場合はcoreがないAPKをダウンロードしましょう - ダウンロードが完了したら、ブラウザのダウンロードアイコンをクリックして「ダウンロードをすべて見る」をクリック
- ダウンロードが完了したAPKの右にある「…」をクリック→「ファイルの場所を開く」
- 標準ファイラーが起動するので、ダウンロードしたAPKの「…」をクリック→「使用するアプリを選択」→「パッケージインストーラ」の順にクリック
- インストールの確認が表示されるので、「インストール」をクリック
- インストールが終わったら「完了」をクリック
- Questのナビゲーションを表示して、左のメニューアイコンをクリック→「提供元不明」に切り替え
- 一覧から『SouceVR』(SouceVRcore)を起動
インストールが終わったAPKファイルは削除しても構いません
必要なゲームファイルを集める
Portalをプレイするには、以下の必要なデータを「/sdcard/SourceVRPort/common/」に集める必要があります。(フォルダが無い場合は作成する)
- Half-Life 2(steam_legacy)の「HL2」フォルダ
- Half-Life 2(steam_legacy)の「platform」フォルダ
- Portalの「portal」フォルダ
SouceVRの古いバージョンでは自分で収集する必要がありましたが、v0.1.27ではSourceVR上で集められるようになっています。
SouceVR上でSteamにログインするのが不安な場合は、動画解説を参考にGameNativeを使って収集してもOKです。
もちろんPCのSteamからコピーしてきてもOK!
- 右上の「Steam Downloads」をクリック
- 「Grant storage access」をクリック
- ストレージ管理の許可を求める表示が出るので、アクセスを許可のチェックを有効にして「完了」をクリック
- Steam account nameとPasswordに自分のSteamアカウント情報を入力
- Gameに「Half-Life 2」、Game languageに「日本語」を選択
- 「Download / verify game files」をクリック
- Steamモバイルアプリにサインインリクエストが出た方は「承認」をクリック
- 『Half-Life 2』のダウンロードが始まるので完了を待つ
- 「Download installed. Return to 〜」の表示が出たらOK
- 続いてGameを「Portal」に変更して、「Download / verify game files」をクリック
- サインイン情報が消えている場合は、入力してからクリック
- Steamモバイルアプリにサインインリクエストが出た場合も同様
SourceVRPortからPortalを起動する
必要なファイルが集まったら、SourceVR(SouceVRcore)からPortalを起動しましょう!
- Questライブラリの「提供元不明」からSourceVRPortを起動する
- 右上にあるPortalのバナーをクリックし、表示されたPortalの画像をクリック
- 「Portal folders are ready to launch」が表示されたら、左下の「Play」をクリックでPortal起動
Portalがプレイできる状態なら、『Half-Life 2』もプレイできるようになっています
試したゲームの動作情報をコメントで共有してください!
以上、メタクエスト単体でPCVRゲームを動かす方法をご紹介しました。
GameNativeでお手持ちのVRゲームを試した方は、「このゲームが動いた」「このゲームが動かなかった」という情報をぜひコメントで教えてください。
また、The LabやPortalの起動手順で分からないことがあれば、そちらもコメントいただければ分かる範囲でお答えします。
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