Quest 2 → Quest 3s へ
Meta Quest 3s が発売されました。
3sはMeta Quest 3の廉価版であり、実質「Quest 2.5」のような製品です。(処理性能はQuest3、映像周りはQuest2)
※廉価版……価格を抑えて手に取りやすくした商品
Meta Quest 3 と 3s の違いや選び方については、以下の記事でまとめています。
どちらを買うか悩んでいる方は、参考にしていただければ幸いです。
もしMeta Quest 2の中古の購入を考えているなら、以下の記事で中古品を購入する際の注意点などを解説しています。
購入前にご確認いただければと思います。
Quest2 もQuest 3も使ってきた私が、Quest 2とQuest 3でできることの違い と どちらを買うべきか?について解説します。
どちらを買うべきか、結論を先に書くと以下の通りです。
- 【Quest 3がおすすめな人】
- 少しでも良い画質でVRを楽しみたい人
- 装着位置を気にせずVRを楽しみたい人
- MR(複合現実)に興味がある人
- 【Quest 2がおすすめな人】
- とにかくVRを体験してみたい人
画質と解像度の改善があるので、「MR興味ないしなぁ……」だけでQuest2を選ぶのは、おすすめしません。
Quest3は従来のモデルと比べて高い使用率を維持しているなんてデータもあるとか。
Quest 2とQuest 3は値段差が約4万3千円あるため、後継機と言うより別グレードの商品です。
実際「Quest 2はエントリーモデル」はMetaの公式見解です。(「Meta Quest Gaming Showcase 2023」より)
「Quest 3」というナンバリングを意識すると1世代前のQuest 2が買い辛くなります。
Quest 3は「Meta Quest MR」とでも思って、興味があるなら手に取りやすいQuest 2からでもいいので、とにかくVRを体験してみてほしいと思います。
もしQuest 2からの買い替えでQuest 3の購入に悩んでいるなら、レンタルなどでQuest 3を一度体験してみることをおすすめします!
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Quest2とQuest3で「できること」に差はあるか?
Quest2 → Quest3で性能が大幅に強化されましたが、「強化された性能で、できることがどう変わるか?」について解説します。
Quest2で「VRもMRも」体験できる
「Quest 2 でもできること」、それに加えて「Quest 3だけ できること」を確認しましょう。
Quest2でも できること
- VRゲーム
- ただしQuest3対応ゲームでは、画質などがQuest3に劣る
- MR体験
- ただし現実の映像は白黒かつ歪みまくり
- パススルー(VRゴーグル着けたまま周囲状況の確認)
- ただし現実の映像は白黒で歪みまくり
- Wi-Fi 6 を使った高速の無線通信
- Questの側面ダブルタップで パススルーに切り替え
- ハンドジェスチャー操作(コントローラを置いて手で直接操作)
- スマホやパソコンに映像を出力
- パソコンに接続してパソコンVRをプレイ
Quest3だけ できること
- Quest3専用・対応タイトルのVRゲーム
- Quest3のみ高画質化、MRを活用したモードが追加されたゲームもある
- Quest2までのVRゲームは全てプレイ可能
- 深度センサーを使ったMR体験
- フルカラーパススルー
- スマホの文字も読める(ただし長時間は辛い)
- Wi-Fi 6E を使った超高速の無線通信
Quest3でしかできない体験は「深度センサーを使ったMR」だけ
単純に「できる」「できない」で考えると、Quest 2 でもほとんどのことはできることが分かります。
Quest 3で体験できないのは、「フルカラーパススルー&深度センサーを使ったMR体験」と「Quest 3限定のMR演出」の2つだけです。
ちなみに「できる」「できない」ではないので除外していますが、レンズが変更された影響で、Quest 3では映像が美しく見えるようになっています。
さらに強化された性能を活かして、一部ゲームではQuest3のみグラフィックが強化されているタイトルもあります。
【Quest3で高画質化したゲームの例】
動画「The Walking Dead: Saints & Sinners | Meta Quest 2 + 3 Comparison」よりキャプチャ
そういった理由で、「VRの入門機」としてはQuest 2でも十分で、Quest 3 は「もう一段上の体験をしたい人向け」と言えます。
なお深度センサーを使った奥行判定は、アプリ側で対応していなければ、Quest3でも何の効果もありません。
「深度センサー対応の新作」がどれだけ出るか、「旧作はどこまで対応してくれるか」は、Quest 2・Quest 3どちらを選ぶかの大きな注目ポイントです。
アプリ側が深度センサーに対応していないとどうなるか分かる動画 [1:33ごろ]
(『Uni Live Viwer』を使い、Quest 3の録画機能にて撮影)
なでしこ大和さんのレビュー動画
私と意見が異なりますが、非常に分かりやすかったのでご参考に
今でも「初めてのVR」は『Quest 2』でOK!
「1グレード上の体験」をしたいなら『Quest 3』!
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Quest 2とQuest 3のスペックを比較!
Quest 2 と Quest 3の性能の違いも確認しておきましょう。
ただし「重心の位置」や「実際の稼働時間」などスペックだけでは分からない点も多いため、スペックによるVR体験の過信には注意です。
Quest 3・Quest 2のスペック表
Quest 2 | Quest 3 | |
---|---|---|
税込み価格 (ストレージ) | 31,900円(128GB) 46,200円(256GB) ※ 512GBなし | 74,800円(128GB) 9,6800円(512GB) ※ 256GBなし |
ディスプレイ | 液晶パネル(1枚) | 液晶パネル(2枚) |
レンズ | フレネルレンズ | パンケーキレンズ |
解像度 (片目) | 1832 x 1920 | 2064 x 2208 |
視野角 | 水平97度/垂直93度 | 水平104度 / 垂直96度 |
IPD(瞳孔間距離) | 58mm, 63mm, 68mm(選択制) | 58~71mm(無段階) |
リフレッシュレート | 60Hz, 72Hz, 90Hz, 120Hz | 90Hz, 120Hz(テスト機能) |
深度センサー | なし | あり |
パススルー | 白黒 | カラー |
プロセッサー | Snapdragon XR2 | Snapdragon XR2 Gen 2 |
メモリ | 6GB | 8GB |
対応Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E |
稼働時間 | 2~3時間 | 2~3時間 |
重量 | 503g | 515g |
イヤホンジャック | あり | あり |
備考 | ・I字型ストラップ ・コントローラーのリングあり | ・Y字型ストラップ ・コントローラーのリングなし |
Quest 3・Quest 2 外観の違い
Quest2とQuest3は近い見た目をしていますが、実は細かな変化があります。
外観が変わった影響で「よくなったこと」「できなくなったこと」もあるので、外観の違いについても確認しておきましょう。
ゴーグル部分が40%スリムに
Quest 2と比べ、Quest 3はゴーグル部分が40%スリムになりました。
私が実測したところ、Quest 2は「526g」、Quest 3は「521g」とほぼ同じで、装着した際の体感的な違いもありませんでした。
通常、VRコンテンツに集中できるよう接顔パーツを取り付けて使うため、普通に使う分には下の写真のように厚みもほぼ同じになります。
なおVRゴーグルの付け心地で重要なのは「重量」よりも「重心バランス」です。
Quest 3では、標準ストラップの形状が「I字型」⇒「Y字型」になりました。
これにより重心バランスが良くなった……ということはなく、「安定感」は少し良くなったと感じましたが、「重心バランス」に違いは感じられませんでした。
Quest2と同じく、Quest3もを長時間使うのであれば、カウンターウェイトの装着をおすすめします。
重さも厚みも重心バランスもほとんど同じで、「40%スリムになったからなに?」感がすごい……
カウンターウェイトはコチラで解説!
コントローラーからリングが無くなった
Quest 3用の「Touch Plus コントローラ」では、Quest 2まであったコントローラのリングが無くなりました。
これによりコントローラ同士を近づけやすくなり、バーチャル空間にて拍手や手を使った運動が行いやすくなりました。
なおリングが無くなったことにより、持ち方の自由度が下がりました。
これは主にビートセイバーのプレイヤーに影響があるでしょう。
「Grips And Tricks」(BSMG Wiki)より画像引用
Quest 3からVRを始める方や、Quest 2 でも普通に持ってプレイしている方には関係ない話ですが、特殊な持ち方でゲームをプレイしていた方は留意しましょう。
私はX-Grip派でした(普通に持つとすっぽ抜けそうで怖かった)が、Quest3でClaw派に転向しました
Type-Cの接続口が本体側面からストラップの根元に移動した
Quest 3とQuest 2でストラップ付け根の形状が変わったため、Quest 2用の交換ストラップをそのまま流用することはできません。
またVR睡眠する方々の間では、「Type-C端子の接続部がストラップに移動したことにより、USBコードを痛めたり、断線したりする可能性がQuest 2よりも高くなった」とも話題になっています。
用語解説
- VR睡眠:主にメタバース上などで、VRゴーグルを着けたまま寝ること。修学旅行気分が楽しめるなどで人気となり、メタバースの新しい文化として定着した。
VR睡眠を行う方は、コードを傷めないためにせめてL字に変換するType-Cアダプタを用意しましょう。
Quest3のメリット
ここまでどちらかと言えば「Quest 3を否定する」内容に片寄ってしまったので、Quest 3の良い点を探ってみたいと思います。
高性能化・高解像度化で、より没入感のある「VR体験」が可能に
VRにおいて高画質は正義です。
これは『YouTube VR』などで4Kと8Kの動画を見比べたり、クロスバイタイトルを購入し「Quest版」と「Rift版」を遊び比べたりすれば、すぐに実感できるでしょう。
用語解説
- クロスバイ:Quest版を購入することで、同ゲームのRift版(パソコンVR)も購入扱いになるメタストアの制度。Oculus Linkなどを使いパソコンでRift版を起動することにより、高画質な環境でプレイができる。
モニターだと4Kと8Kの違いは超巨大モニターじゃないと分かりませんが、VRだと一発で分かります
また、Quest2では網目が目立つフレネルレンズでしたが、Quest3ではツルツルのパンケーキレンズに変わりました。
また解像度、視野角、角解像度もQuest Pro以上の性能となっています。
用語解説
- 解像度:1インチ(正方形)あたりの密度を示す数値。数値が高いほどより細かい描写ができ、映像が美しく見える
- 視野角:映像が見える範囲。VRゴーグルでは指定がなければ、水平(左右)角度のこと。数値が高いほど顔を動かさずに広い範囲が見える
- 角解像度:視野角1度あたりにおける画素数を示す数値。解像度は「ディスプレイの細かさ」を示し、角解像度は「実際に見える範囲の細かさ」を示す。数値が高いほど映像が美しく見える
この変化により、動画・ゲーム・メタバース全てにおいて映像が大幅に美しく見えるようになりました。
さらにQuest2ではVRゴーグルが少しズレただけで映像がボヤけて見えていましたが、Quest3では少しズレた程度ではボヤけて見えることはありません。
予算を考えないのであれば、この「美しい映像を安定して体験できる」の1点だけで、Quest2 より Quest3が断然オススメです!
座って映画を見るだけでも意外とズレるので、この改善でストレス要因が1つ減りました。
Quest3に慣れると、Quest2が苦行に感じるレベルの変化です!
スピーカーが増え、低音が強化された
Quest 2では左右1つずつだったスピーカーが、Quest 3では左右上下の計4つとなり、音の立体感が向上しました。
またQuest 2と比べると、低音がよく聴こえるようになり、音に迫力を感じるようになりました。
少しでもいい音響でVRを体験したい人は、Quest 3を購入した方がよいでしょう。
メタバースでは「大きな差」が生まれる可能性大
Quest2とQuest3でVR体験に最も違いが生まれるのが、ユーザー作成コンテンツ関連です。
ユーザー作成コンテンツには、主に次のものが含まれます。
ユーザー作成コンテンツの例
- 各メタバースの「ワールド」や「アバター」
- ビートセイバーのカスタム曲といった「Mod」
特にメタバース関連は深刻です。
主に『VRChat』での話になりますが、初代Quest1では起動こそ出来るものの「グラフィックス」や「最大表示アバター数」に制限をかけないとまともにプレイができない、かけてもプレイができないといった状況になっています。
(2023/12 追記)ついに初代Quest1単体で『VRChat』に接続できなくなりました(パソコンに接続してSteam版をプレイなら可能)
今後ユーザー作成コンテンツの性能の上限 は 「Quest 3の性能」に引き上げられます。
『VRChat』で言うと「ワールド内人数が多くなるとQuest 2から落ちていく」や「Quest 2では読み込めないワールド」といった事態はいずれ出てくるでしょう。
Quest 3を使うのであれば、こういった事態を心配する必要はなくなります。
深度センサー・フルカラーパススルーの実力は「未知数」
Quest 3の新機能として「深度センサー」と「フルカラーパススルー」は一緒に紹介されることが多いですが、この2つで出来ることは全く異なります。
用語解説
- 深度センサー:奥行を検知するセンサー。「深度センサー」がない場合、ARで表示されるものは全て一番手前に表示されるため、「イスの裏に隠れる」といった表現ができなくなる。
- パススルー:VRゴーグルを着けたまま、VRゴーグルの外(=周囲の状況)を確認できる機能。Quest 2までは白黒パススルーかつ歪んで表示されていたが、Quest 3ではフルカラーかつ「スマホの文字も読める」ようになった。
【深度センサーの有無の例】
「Google for Developers」より画像引用
【パススルー表示(Quest2)の例】
白黒パススルーでよければ、Quest2でも可能でした。
さらに例に挙げた『Deskucchi』のように「手動で設定した家具の位置を認識するアプリ」ならば、「なんちゃって奥行判定」で「なんちゃって深度センサー」体験もQuest 2でできました。
なんちゃって深度センサーを使ったMR体験で感動があると、Quest 3への期待が強くなります。
Quest2からQuest3へ買い替えを検討している方は「Quest 3を買うか?」のいい参考になるので、家具設定が必要なMRゲームを遊んでみるといいでしょう。
『Deskucchi』『The World Byond』『Figmin XR』などで体験することができます!
Quest 3ではこのパススルーがフルカラーになり、さらに深度センサーが追加されたということで、MR体験の強化に注目されています。
VR上で表示された人物や物が「家具の存在を意識した動き」(避ける、跳ね返る)をすると、途端に『そこに居る』感が強くなります。
というより、「家具を無視した動き」をされると『表示されてるだけ』感が強くなりガッカリします……
白黒パススルーが向くコンテンツ?
- パススルー状態での動画鑑賞
- パススルーを活用したホラー系アプリ
こういったコンテンツ体験は、白黒パススルーの方がコンテンツに集中できて、むしろいい感じでした。
Quest 3のフルカラーパススルーは魅力的ですが、「白黒にも戻せる機能」があれば嬉しいな……なんて思ったりします。
【レンズ直撮りでのMR表示の比較】(Eleven Table Tennis より)
Quest 3がおすすめな人
MRに強い興味がある(部屋にいろいろ召喚して楽しみたい人)
見知った風景を背景にそのままゲームがプレイできる感覚は、言葉にできない面白さがあります。
Quest 2の白黒かつ歪んだ背景でも面白かったですが、フルカラーパススルーでプレイすると、現実との自然な融合に「非日常の襲来!」を感じることができます!
ただ事前知識として、VRに向き不向きがあるように、MRにも向き不向きがあります。
- VRは楽しくなかったけど、MRは面白い
- VRは楽しかったけど、MRは面白くない
これらは十分起こりえます。
もし初めてのVRゴーグルとしてQuest 3が気になっている(でも悩んでいる)のであれば、Quest 3や Quest 2をレンタルして、VRもMRも試してみることも検討しましょう。
Quest 3のレンタル、Quest 2のレンタルについては、以下のページでまとめています。
あるいは「すでにMRを体験済み」で強い興味があるならば、Quest 3を選んで間違いないでしょう。
MR活用の「Quest対応エロゲ」をプレイしたい人は、フルカラーパススルーは必須です!
メタバースをこの先も手軽に楽しみたい人
ユーザー作成コンテンツでは「性能の配慮」があまりされず、使える性能は全て使おうとします。
Quest3のメリットでも解説した通り、メタバースはほとんどがユーザー作成コンテンツであるため、Quest 2とQuest 3の性能差が「体験できるコンテンツ」にダイレクトに影響します。
メタバースで美しいワールドを巡りたい、大人数でワイワイしたいという方はQuest 3を購入した方がよいでしょう。
ただしスタンドアロン型のQuestシリーズでは、Quest 3になろうが「パソコン向けのハイクオリティワールド」や「ギミック盛り盛りアバター」を体験することはできません。
もしすでにゲーミングPCを持っていて、これからVRゴーグルを追加してメタバースを楽しむのであれば、「Quest 2 + 新しいグラボ」や「Quest 2 + フルトラ機器」の方が満足のいく環境ができるかもしれません。
メタバースは沼!お金はいくらあっても足りません。
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IPDがQuest2では合わないと分かっている人
Quest 2ではIPDは「58mm, 63mm, 68mm」の3段階の選択制でしたが、Quest 3では「58~71mm」の間で無段階で調整できるようになりました。
用語解説
- IPD(瞳孔間距離):まっすぐ前を見たとき、「右目の黒目の中心」から「左目の黒目の中心」までの距離のこと
VRでは右目と左目で視差のある映像をみることで、立体的な映像を見ることができます。
IPDとレンズの位置がズレると、視界に違和感を覚えるばかりか、場合によっては「VR酔い」を引き起こす場合があります。
現実では「左右の目」と「見える映像」がズレる、なんてことはありませんからね……
Quest 2で「VR酔い」をしないためには、眼科などでIPDを測ってもらうか、VRを経験しVR酔いをしないIPD数値を知っている必要があります。
IPDがズレるとすぐVR酔いを起こすわけではありませんが、気になる方はQuest 3を購入した方がよいでしょう。
Quest 2がおすすめな人
Quest 3の購入に悩む人(性能差に価格ほどの価値を感じない人)
「お金以外の理由を」と書いておきながら本当に申し訳ないのですが、コレが全てです。
Quest 2の128GBは31,600円、Quest 3の128GBは74,800円と値段差は約4万3千円あります。
(2024年3月21日 追記)
Quest2が値下げされ、【128GB】39,600円→31,900円 となりました。(Quest2の【256GB】モデルは販売終了?)
Quest 2は「値段」と「できること」のバランスが良く、万人におすすめできるVRゴーグルです。
Quest 2があれば、3万円ちょっとでVRもMRも一通り体験できます。
上記のような方は、今からでも「Quest 2」で全然OKです!
あなたも「Quest 2を買い直す」でOKです!(使い方によっては Pico 4を検討してもいいかも)
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今回のQuest 3は、「Quest 2より性能大幅アップ!値段も大幅アップ」で、順当すぎるほど順当な進化をしました。
しかし人にVRを勧める身として、Quest 3の性能は「初めてのVR機ゴーグルに必要か?」と思うところが大きくあります。(グラフィックはどうしてもパソコンVRには勝てませんし……)
74,800円でVRを楽しむなら、「Quest2」+「交換ヘッドストラップ」+「好きなゲーム2,3本」を買って、余ったお金でおいしいもの食べたが満足度は高いかと思います。
Quest2・3ともに標準バンドの着け心地はよくないので、がっつりVRを楽しむなら交換ヘッドストラップの使用を推奨します
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今は「迷わず手を出せる者」だけ『Quest 3』を選びなさい
Quest 3を否定するような意見も多く書きましたが、お金の話を抜きに「どちらのVRゴーグルがおすすめか?」と問われると「Quest 3」と即答します。
VRにおいて「映像がキレイになる」は、それだけ影響が大きい改善点でした。
ただしこのQuest3の良さは、Quest2(あるいは別のスタンドアロン型VRゴーグル)を経験しているからこそ分かるものです。
Quest3のメリットであるカラーパススルーは、スマホのカメラと比べれば荒い映像ですし、体験できるコンテンツや装着感はQuest2と大差ありません。
そういった理由から、VRとの相性が分からない初めてのVRゴーグルで、無理してQuest3を選択する必要はありません。
VRゴーグルはまだまだ人を選ぶ機器で、合わない人は少しずつ慣れるなどの努力が必要です
なお、現時点でQuest 2からQuest 3の買い替えを焦る必要は全くありません。
【Quest 2の調子が悪い】、【Quest 3の値段が変わる】といったタイミングで検討すれば十分です。
「Quest 2を買い直す」か「Quest 3に買い替える」か、どうしても決断ができないときは、Quest 3をレンタルなどで実際に使ってみることをオススメします。
実際に使ってみれば「Quest 3は自分に合っているか?」が一発で分かります。
なお2024年6月30日までにQuest 3を購入で『Asgard'sWrath 2』が付属、512GBモデルならば「MetaQuest+サブスクリプション6ヵ月分」も特典として付属するので、特典が欲しい人はそれまでに決めるようにしましょう。
MetaQuest+の6ヶ月体験は、終了前にキャンセルしなければ自動更新されるので注意しましょう。
用語解説
- MetaQuest+:リストアップされたゲームが自由に遊べる「ゲームカタログ」と、Quest用ゲームが毎月2本プレゼントのサブスク(月額1,200円)。プレゼントされたゲーム受け取る必要があり、さらにサブスク加入中のみプレイ可能。(一度退会後しても再加入すればプレイ可能)
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